面接が終わったあと、リクルートエージェントから「面接のご感想をお聞かせください」というメールが届きます。この記事にたどり着いた方の多くは、そのメールを開いたところで手が止まっているのではないかと思います。何を書けばいいのか、返さないとどうなるのか、書いた内容は企業に見られるのか。
この記事では、そのアンケート(サービス上の呼び名は「面接感想」です)について、実際に届いたメールと回答画面、そしてそれを受け取る側である採用担当の実務の両方から書いていきます。筆者はIT企業で人事を担当しており、リクルートエージェント経由の候補者を選考する側にも、利用する側にも立ってきました。
後半では、サービスそのものの評判や、向いている人・向いていない人についても整理しています。「登録すべきか迷っている」という方の判断材料にもなれば幸いです。
- アンケートがいつ届き、何を聞かれ、いつまでに返せばよいのか
- 「企業側に伝えてほしいこと」の欄に、何を書くと役に立つのか
- 書いた回答が企業側にどう届き、合否にどう効くのか
- 志望順位・併願先・希望年収を、どう答えるのが現実的か
すけさん採用の現場にいると、このアンケートは選考の途中で使われる書類として流れてきます。ところが求職者の側からは、送ったあとどこへ行くのかが見えません。私自身、使う側に回ってはじめてその見えなさに気づきました。まずはその流れから書いていきます。
リクルートエージェントの面接後アンケートは、いつ届いて何を聞かれるのか
まず、この仕組みの全体像です。アンケートは単体の作業ではなく、面接の前後をつなぐ流れの一部です。ここが見えると、あとの章がすべて位置づけとして読めます。
面接の前後で動いているもの(リクルートエージェント経由の選考)
面接の数日前
企業からの確認依頼が届くことがある
併願状況・希望年収・転職目的などを、担当者経由で聞かれます(=面接“前”のアンケート)
面接の前(任意)
マイページの「AI面接練習」
自己紹介・転職理由・志望動機などをシーン別に練習できます
面接の約40分前
「面接感想」の依頼メールが届く
件名は「【重要】面接終了後にご感想をお知らせください」。URLの有効期限は1週間
面接
面接後〜翌日12時が目安
面接感想に回答する
所要時間5〜10分。大半はチェックリスト形式で、文章を書くのは数か所
回答のあと
担当キャリアアドバイザーから電話が来ることがある
書いた内容をより強く伝えたい場合は、ここで口頭でも伝えられます
そして企業へ
開示を「許可」にした設問は、企業側で閲覧できる状態になる
出典:筆者が2026年に受け取った依頼メール・担当キャリアアドバイザーからの案内メール/マイページの画面(2026年9月5日時点)/企業側での閲覧については筆者の勤務先1社での運用です。
この章では、このうち「いつ届くのか」「何を聞かれるのか」「返さなかったらどうなるのか」を扱います。各項目に何と書くかは次の章から順に見ていきます。
アンケートは2種類ある ― 「面接前」と「面接後」で目的が違う


面接の前に届くものと、面接の後に答えるものがあり、目的が違います。
| 比べる点 | 面接前の確認依頼 | 面接後の「面接感想」 |
|---|---|---|
| 何のためのものか | 条件が合うかの確認。書類選考の判断に使われる | 次の面接や条件調整の参考 |
| 届き方 | 企業担当者からの依頼を、担当キャリアアドバイザーが転送 | 担当者のメールアドレスからの自動配信 |
| 期限 | 案件ごとに設定。日時指定(正午締め切りなど)/「面接2営業日前まで」など | 「本日中または翌日の12時までを目安に」 |
| 未回答のときの案内文 | 「ご辞退と判断されてしまう場合がございます」 | 「ご意欲が低いのかな?とのご懸念を抱かれてしまう可能性」 |
| 合否への影響 | 直結する | 大きくは左右しない(筆者の勤務先の場合) |
期限の厳しさが違うのは、目的が違うからです。面接前の確認依頼は、面接の枠を使う前に条件が合うかを確かめるためのもので、書類選考の判断そのものに使われます。現年収と希望年収が大きく離れている場合、面接をしても提示できる条件がなく、双方にとって面接の意味がなくなるからです。転職理由や転職目的を面接前に聞くこともあります。これは筆者の勤務先1社での運用で、すべての企業が同じとは限りません。
面接後の面接感想は、次の面接や条件調整をよくするための情報です。この違いは章の最後にもう一度戻ってきます。
もうひとつ、名前の話をしておきます。検索されているのは「面接後アンケート」という言葉ですが、サービス上の呼び名は「面接感想」です。届くメールの件名も次の形です。
「【重要】面接終了後にご感想をお知らせください (企業名) 面接日時:(日時)」
リクルートエージェントから届いた面接感想の依頼メールの件名/2026年7月(社名と日時は伏せています)
本文には「以下のアンケートページのURLにアクセスし」という表記もあります。「アンケート」という言い方は、サービス側のメールにも実在します。探しているものと届いているものは同じです。
何を聞かれるのか ― 大半はチェックリスト、文章を書くのは数か所
「面接後アンケート 書き方」で検索する方の多くは、全部を文章で書かされると身構えています。実際はそうではありません。
- 主体はチェックリスト形式(選択式)です。第何志望であるか、面接中の印象、現在懸念していること、良いと感じていることは、チェックを付けて答えます
- 自由記述は数か所だけです。しかも大半は400字以内という上限つきです
- 所要時間は5〜10分程度と、依頼メールに明記されています
懸念や良いと感じた点も、まずチェックリストで拾われます。自由記述は、チェックした項目を補足する欄という位置づけです。ゼロから作文する場所ではありません。
筆者が確認できた設問は次の4つです。設問には番号が振られています。
| 設問番号 | 文言 | 形式 |
|---|---|---|
| 質問2-2 | 志望度が変化した場合、その理由を教えてください | 自由記述・400字以内 |
| 質問5-1 | 本面接の企業・求人の志望順位を教えてください | 選択式 |
| 質問5-4 | 本面接の企業・求人の”魅力”・”懸念”について特に気になるポイントがございましたらご記入ください | 自由記述・400字以内 |
| 質問10-1 | 企業側に伝えてほしいことがあれば教えてください | 自由記述 |
ここに挙げたのは、筆者が確認できた設問です。設問の全項目を数え上げたものではありません。番号が2-2/5-1/5-4/10-1と振られていることから、設問はいくつかのグループに分かれ、グループの中に小問がある構成と考えられますが、全体の問数は確認できていません。
このうち質問10-1「企業側に伝えてほしいことがあれば教えてください」が、この記事にたどり着く方がいちばん手を止める欄です。ここに何を書くかは次の章でまとめて扱います。
依頼メールは、面接の約40分前に届く
ここが、探している方といちばんずれている部分です。「面接後アンケート」の依頼メールは、面接が終わる前に届いています。
| 通数 | 面接の開始時刻 | 依頼メールの受信時刻 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1通目 | 13:00 | 12:20 | 40分前 |
| 2通目 | 16:00 | 15:20 | 40分前 |
面接の時刻も曜日も違うのに、どちらも40分前でした。面接時刻から逆算した自動配信と考えられます(メール本文にも「本メールは、担当者のメールアドレスより自動配信しております。」と書かれています)。ただし、そういう仕様が公表されているのを確認したわけではありません。受け取った2通での話です。
実務的な意味はひとつです。「まだアンケートが来ていない」と思っている方が、実はもう受信箱に持っている状態がありえます。件名が「面接終了後にご感想をお知らせください」なので、面接前に届いた時点では“あとでやること”として読み飛ばされやすい形になっています。
なお、担当キャリアアドバイザーからの案内メールには「ご面接当日に、マイページから面接感想のご回答をお願いするリマインドメールをお送りさせていただきます」とありました。「当日」という説明はその通りですが、届いたのは担当者のアドレスからの自動配信メールで、回答はメール本文のURLから行いました。マイページから辿る前に、まず受信箱を見るほうが早いということになります。
期限は3段構えになっている
「いつまでに返せばいいのか」は、ひとつの期限では答えられません。性質の違う3つが同時に走っています。
| 番号 | 何の期限か | メールの表記 | 性質 |
|---|---|---|---|
| ① | 回答の目安 | 「本日中または翌日の12時までを目安に」 | お願い。過ぎても回答自体はできます |
| ② | URLの有効期限 | 「URLの有効期限は1週間です」 | 技術的な期限。過ぎると回答できません |
| ③ | 回答画面を開いてからの制限 | 「回答画面を開いてからは、2時間以内に回答してください」 | 技術的な制限 |
原文はこうです。
「所要時間は5〜10分程度です。また、URLの有効期限は1週間です。
面接感想の依頼メール/2026年7月
同時に複数の画面で回答せず、一つの画面で回答してください。
また、回答画面を開いてからは、2時間以内に回答してください。
※同時に複数の画面で回答、もしくは回答画面を開いてから2時間以上経過後に回答いただいた場合、正常に回答受付できない場合がございます。」
「同時に複数の画面で回答しない」は、複数社を並行して受けている方ほど踏みやすい注意です。
面接が続く時期には、複数社ぶんのアンケートURLが同時に受信箱に並びます。開きっぱなしのタブが2つあると、どちらの回答も受け付けられない可能性がある、ということになります。1社ぶんを閉じてから次を開くのが確実です。
返さなかったときに、何が起きるのか
この点は、案内メールの文面がそのまま答えになっています。ただし面接前と面接後で、書かれている表現の強さが違います。
まず面接前の確認依頼のほうです。
「事前のご連絡なく回答期限を超過してしまわれますと、
リクルートエージェント担当者から届いた確認依頼メール/2026年
選考へのご意欲が低いと認識されご辞退と判断されてしまう場合がございます。
もし、期限内のご回答が難しい場合は
ご状況について企業にご報告させていただきますので、
理由と併せていつ頃ご対応いただけるか見込み時期をご教示いただけますと幸いです。」
次に面接後の「面接感想」のほうです。
「面接感想については企業側もお送りいただけるものだと思っており、
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
ご回答がないとご意欲が低いのかな?とのご懸念を抱かれてしまう可能性もございます。」
並べると差がはっきりします。面接前は「ご辞退と判断されてしまう場合がございます」、面接後は「ご懸念を抱かれてしまう可能性」まで。この2つを混ぜて「返さないと落ちる」と読むと、実態から離れます。目的が違うので、書かれ方も違うということです。
そしてどちらの文面にも、連絡すれば調整される旨が書かれています。面接前の依頼には「期限内のご回答が難しい場合はご状況について企業にご報告させていただきます」とあり、理由と見込み時期を伝えれば済む形になっています。期限に間に合わないこと自体より、黙って過ぎることのほうが避けられていると読むのが自然です。
もうひとつ、返さなくてよい場合も明記されています。
「※すでにご回答いただいた方や、セミナーや面談など、
面接感想の依頼メール/2026年7月
面接以外の目的で企業を訪問された方につきましては、
ご回答は不要でございます。お手数ですが、破棄ください。」
開く前に、下書きを用意しておく
最後に、回答するときの手順の話をします。ここは案内メールには書かれていない部分です。
2026年9月時点で確認したかぎり、送信済みの回答を後から見返す画面は見当たりませんでした。機能が存在しないと断定はできませんが、少なくとも筆者は、過去に回答した面接感想の内容を確認できませんでした。
これを、先ほどの制限と並べてみます。
- 回答画面を開いてからは2時間以内
- 複数の画面を同時に開いて回答しない
- 送信した内容は、後から見返せない
この3つが重なるので、先にメモ帳などで下書きしてから回答画面を開き、貼り付けて送信するのが現実的な進め方になります。自由記述は3か所、うち2か所は400字以内ですから、下書きの手間はそれほどかかりません。
そして送信前に、書いた文面を手元にコピーしておくこと。二次面接や条件面談に進んだとき、あるいは同じ時期に複数社を受けているときに、「前回この会社に何と書いたか」を参照できないのは地味に効きます。複数社を並行している方ほど、控えを残しておく価値があります。
面接前の確認依頼についても、身構える必要はありません。やることは数字だけで判断されない状態にしておくことです。希望年収を現年収から大きく上げて書くなら、その理由を添える。書く場所も決まっていて、面接前ならメールの返信欄、面接後なら質問10-1です。この点は志望度・併願先・希望年収の章で具体的に扱います。
面接前の確認依頼の期限が厳しく書かれているのは、そこで得た情報を選考の判断に使うからです(筆者の勤務先1社での運用)。面接後の面接感想は目的が違います。同じ「アンケート」でも、返し方の重みは別ものとして考えてください。
「企業側に伝えてほしいこと」に何を書くか
質問10-1「企業側に伝えてほしいことがあれば教えてください」。この欄で手が止まる方がいちばん多いと思います。志望動機はもう面接で話しました。魅力と懸念は別の設問で聞かれています。では、ここには何を書けばいいのか。



この欄を前にして固まってしまう方は多いと思います。私も使う側に回ったとき、同じところで止まりました。ただ採用の現場から見ると、ここは熱意を書き足す場所ではありません。面接で言い切れなかったことを補う場所として動いています。
そう言える根拠が3つあります。設問の並び方、担当キャリアアドバイザーが出している具体的な指示、そして採用側がこの欄をどう読んでいるかです。順に見ていきます。
3つの自由記述には、それぞれ役割がある


面接感想で文章を書く欄は3つです。並べると、質問10-1の位置がはっきりします。
| 設問 | 何を書く欄か | 字数 |
|---|---|---|
| 質問2-2 | 志望度が変化した場合の、その理由 | 400字以内 |
| 質問5-4 | 企業・求人の魅力と懸念で、特に気になるポイント(チェックリストで選んだ項目の補足) | 400字以内 |
| 質問10-1 | 企業側に伝えてほしいこと(上の2つに収まらないこと) | ― |
志望度が上がった/下がった理由は質問2-2に書きます。魅力と懸念は質問5-4です。つまり質問10-1は、この2つに入らなかったものを書く欄ということになります。「入社意欲が高まりました」と書きたくなる内容は、そのほとんどが質問2-2の担当です。
では質問10-1には何が入るのか。担当キャリアアドバイザーの案内メールには、具体例が名指しで書かれていました。
「もし50万以上年収アップを希望されるのであれば、理由を補足いただくと丁寧です。
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
補足があれば”質問10-1:企業側に伝えてほしいことがあれば教えてください”に記載ください。
例)現職で昇給予定、他社内定先でのオファー金額がどれくらいだった等」
希望年収の理由を書く欄として案内されています。熱意ではなく、条件面の補足です。これは担当者1名から受けた案内で、リクルートエージェント全体の方針として確認したものではありませんが、少なくともこの欄の使い方として具体的な例が示されています。(希望年収そのものをいくらで書くかは志望度・併願先・希望年収の章で扱います。)
あわせて、質問5-4の「懸念」についても説明がありました。ここを誤解している方が多いと思うので引いておきます。
「懸念に感じていることについては素直なお気持ちを記載いただいて問題ございません。
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
※懸念についてはネガティブな意味合いではなく、今足りていない情報、気になっていることを明確にし、
懸念払しょくに繋がるような情報があるのであれば企業にも準備いただきたいためお伺いしております!」
懸念=マイナス評価につながる告白、ではありません。「今の時点で情報が足りていないこと」を書く欄です。この整理ができると、3つの欄の書き分けはかなり楽になります。
- 面接を受けて気持ちが動いたなら → 質問2-2
- まだ分からないこと・確かめたいことがあるなら → 質問5-4
- 条件面で伝えておきたいことがあるなら → 質問10-1
「企業に公開するか」は、消す操作ではなく経路を選ぶ操作
面接感想には、企業への開示を「許可」か「不許可」で選ぶ項目があります。2択で、設問ごとに選べます。
担当キャリアアドバイザーからの案内は、はっきりしていました。
「大事なのは≪企業開示OKで、なるべくすべての設問に回答する≫ことです。」
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
「企業への開示について『不許可』をご選択されますと企業への連携ができず、
同上
面接感想について改めてご確認させていただく可能性がございます。
内容については私も確認しており、(略)不利にならないお伝え方をさせていただきます。
基本的には開示について【許可】にて記載ください。
(もちろん本当にお伝えしたくない項目については「不許可」で構いません)」
この文面を読むと、多くの方が「担当者が確認して、不利になる内容は伝えないでくれる。だから何を書いても大丈夫」と受け取ります。ここは分けて考える必要があります。
採用側にいる立場から書くと、企業には次のように見えています。
「求職者が企業側にも開示するを選んでくれたものに関しては閲覧が可能。」
筆者(採用担当)の実務/2026年・勤務先1社での運用
矛盾しているわけではありません。情報が流れる経路が2本あるからです。
| 経路 | 何が流れるか | 制御しているのは誰か | 担当者のフィルタ |
|---|---|---|---|
| 経路① | 開示を「許可」にした回答そのもの | 求職者(設問ごとの許可/不許可) | かからない。企業側で閲覧できる |
| 経路② | 担当キャリアアドバイザーが企業に伝える内容 | 担当キャリアアドバイザー | かかる。「不利になる内容は伝えない」 |
担当者が言っているのは経路②の話です。自分が企業に伝える情報について、不利になる内容は伝えない、と言っています。その通りだと思います。ただし「許可」を選んだ回答は経路①で企業に見えます。どちらが正しいという話ではなく、どの経路について話しているかが違います。
そう考えると、「不許可」は情報を消す操作ではないと分かります。経路①から降ろして、担当者経由(経路②)に切り替える操作に近いものです。不許可にすると「面接感想について改めてご確認させていただく可能性がございます」と案内されています。やりとりの形が変わるということです。
なお、開示の初期値がどちらなのか、送信後に変更できるのかは確認できていません。回答画面を開いたときに確かめてください。
そして、伝え方を選べる場面は回答フォームの中だけではありません。筆者が経験した範囲では3か所ありました。
| 番号 | 場面 | できること |
|---|---|---|
| ① | 面接感想の回答フォーム内 | 設問ごとに「許可/不許可」を選ぶ |
| ② | 面接前の確認依頼へのメール返信 | 「企業にお伝えしたくない内容があればその旨ご記載ください」と案内されている |
| ③ | 回答したあとの、担当者との電話 | 書いた内容をさらに強く伝えたい場合、口頭で伝えると担当者が企業に伝えてくれる |
③は、フォームだけを見ていると気づきません。筆者の場合、回答を送ったあとに担当者から電話がありました。そこで「この会社は第一志望として企業に伝えてほしい」と頼むこともできましたし、給与のように自分からは聞きにくいことを、代わりに企業へ確認してもらうこともできました。
案内メールにも、この使い方が書かれています。
「ここが一番のエージェントの使いどころです!!
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
面接後にも企業にコンタクトが取れるというメリットを最大限活かしてください」
面接感想はフォームで完結する手続きではなく、そのあとの電話とセットになっていると考えたほうが実態に近いと思います。フォームは入口です。
空欄で出すと、何が起きるのか
質問10-1は、書くことが思いつかなければ空欄のまま送れます。では空欄だと何が起きるのか。
ただし、使えたはずの機会をひとつ使わないことにはなります。依頼メールには、面接感想を伝えるメリットとして次の1行が入っています。
「面接での伝えもれなどがございましたら、企業担当よりフォローいたします。」
面接感想の依頼メール/2026年7月
これがこの仕組みの実質的な使いどころです。空欄で出すというのは、その補正をかけずに次の選考へ進むということになります。面接で言い切れた実感があるなら、それで構いません。言い足りなかった、あるいは条件面の話をする間がなかったという場合は、ここが唯一の補正の場になります。
もうひとつ、開示を「不許可」にした場合です。前の項で見たとおり、企業への連携ができず、担当者から改めて確認が入る可能性があると案内されています。手間が増えるのは求職者の側です。
担当者からの案内が「なるべくすべての設問に回答する」だったのも、この2つが理由だと考えると筋が通ります。ただし、無理に埋める必要はありません。質問10-1に書くことがないなら、質問5-4の懸念欄に「今の時点で分からないこと」を書くほうが、次の面接の役に立ちます。
なお、アンケートに答えたかどうかが合否そのものにどう効くのかは、この章の範囲を超えます。次の章で、企業側にどう届いてどう扱われるかとあわせて扱います。
採用担当として、この欄をどう読んでいるか
ここからは、採用側にいる立場からの話です。筆者の勤務先1社での話であり、すべての企業に当てはまるものではありません。そのうえで書きます。
この欄を読むとき、見ているのは熱意の強さではありません。面接で聞き漏らした条件面の情報が入っているかどうかです。
理由は単純で、合否の判断軸が別にあるからです。筆者の勤務先では、能力面と考え方などのカルチャーフィットの度合いで決めています。文章の熱量で、その判断が動くことはあまりありません。熱意は面接の場で見ています。
一方で、面接の40分〜1時間で聞ききれないことは必ず出ます。特に条件面は、一次面接では踏み込みにくく、後回しになりがちです。そこが空白のまま次の面接に進むと、企業側は準備ができません。だから、この欄に条件面の情報が入っていると次の面接や条件提示の準備に使えます。
具体的には、次のようなことが書かれていると助かります。
- 希望年収を現年収より高く書いた場合の、その根拠(現職での昇給予定、他社の提示水準など)
- 入社できる時期と、その事情(引き継ぎ期間など)
- 勤務地や働き方で、動かせない条件があるならその内容
- 面接で話が及ばなかったが、判断に関わる経験や資格
書き方の型としては、次のようになります。
(例)希望年収を現年収より高めに記載しました。現職で今期の昇給が決まっており、その水準を基準にしているためです。面接では伺えませんでしたが、入社時期は引き継ぎの都合で◯月以降であれば調整できます。
担当キャリアアドバイザーの案内に沿って組んだ例です。送った文面そのものではありません。
短くて構いません。400字を埋めることに意味はなく、面接で埋まらなかった空白を1つ埋めるほうが効きます。
逆に、「御社が第一志望です」だけを書いた場合はどうか。意欲が伝わること自体に価値がないとは思いませんが、それは面接で受け取っている情報と重なります。同じ文字数を使うなら、条件面に1行割いたほうが、企業側の動きは変わります。
この欄に書いたことが、企業側でどう扱われるのか。誰が読み、選考のどの場面で開かれるのか。次の章で、採用側から見た届き方を書きます。
質問10-1は、埋めるほど有利になる欄ではありません。面接で空白になった条件面を1つ埋めるだけで十分です。入社できる時期、動かせない条件、希望年収の根拠。この3つのどれかが1行あると、次の面接の準備が変わります(筆者の勤務先1社での運用)。
そのアンケートは、企業側にどう届くのか


「面接後アンケートで合否は決まりますか」。検索結果の「関連する質問」にも並んでいる問いです。筆者の勤務先では、面接感想の内容で合否が大きく変わることはありません。ただし、これは企業によって違います。そして、なぜ企業によって違うのかまで書けます。



ここがいちばん不安なところだと思います。私も、送ったあとの回答がどこへ行くのかは、採用する側に回るまで分かりませんでした。ただ開かれる場面は決まっています。合否を決める会議ではなく、次の面接をどう組むかを考えているときです。
この章は、採用側にいる立場から書きます。以下はすべて筆者の勤務先1社での運用です。リクルートエージェントを使っているすべての企業が同じとは限りません。そのうえで、書いた回答が誰に読まれ、選考のどの場面で開かれ、合否にどう効くのかを順に見ていきます。
開示を「許可」にした回答は、企業側で読める
前の章で、情報が流れる経路が2本あることを書きました。ここではそれを、企業側から見た形で確認します。
「求職者が企業側にも開示するを選んでくれたものに関しては閲覧が可能。」
筆者(採用担当)の実務/2026年・勤務先1社での運用
担当キャリアアドバイザーが要約して伝えてくれるのを待つのではなく、企業側が自分で開いて読めるということです。逆に「不許可」を選んだ設問は、この経路には乗りません。
読んでいるのは、その選考を進めている採用担当です。筆者の場合は自分で開いて読んでいます。ただし、社内の誰がどこまで見るかは企業によって変わります。面接に出た面接官が全員読んでいるとは限りませんし、逆に共有されている企業もあると思います。ここは自社の運用しか書けません。
そして、原文のまま見えているのか、要約された形なのかは確認できていません。「閲覧が可能」という言い方からは原文がそのまま見えていると読めますが、画面の作りを確かめたわけではないので断定はしません。
同じ理由で、「不許可」を選んだ設問が企業側でどう表示されるのかも分かりません。ひとつ言えるのは、不許可にすると担当キャリアアドバイザーから改めて確認が入ると案内されていることです。情報そのものは消えず、経路が変わるという前章の整理と、企業側から見ても矛盾しません。
ただ、読者の側でやることは、どちらでも変わりません。原文で読まれても困らない内容にしておけば、要約されても困りません。逆は成り立ちません。開示を「許可」にする設問は、原文がそのまま読まれる前提で書いておくのが確実です。
前の章で「400字を埋めることに意味はない」と書いたのも、ここにつながります。短く、事実を1つ書いておけば、原文で読まれても要約されても、伝わる中身が変わりません。長く書くほど、どこが残ってどこが落ちるかを自分でコントロールできなくなります。
いつ、選考のどの場面で開かれるのか
面接感想が開かれるのは、合否を決める場ではなく、次の面接や条件提示を準備する場です。
担当キャリアアドバイザーの案内メールには、回答を求める理由が3つ挙げられていました。
「・ご意欲のアピール
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
面接感想の詳細をお送りいただくことでご意欲のアピールに繋がります。
(企業側も求職者様からのフィードバックを待っておられます!)
また、企業によってはご意向や面接感想を重要視されているところもございます。
・次回面接をより有意義な場とする
ご回答いただいた内容(魅力や懸念点/確認したい事等)をもとに、(略)
企業側も事前情報がある状態での面接になりますので、
貴重なお時間をより有意義に使っていただけます。
・面接情報の蓄積
みなさまに面接アドバイスとしてお伝えできる情報については
他の求職者様の面接感想のおかげでもあります。」
2つ目が、そのまま「いつ開かれるか」への答えになっています。次の面接の前です。
採用側の実務で言うと、この差は大きいものです。二次面接の前に「この方はここが気になっている」と分かっていれば、その懸念に答えられる人を面接に出す、資料を用意する、条件の話をする時間を確保する、といった準備ができます。何も分からない状態とでは、面接の場の使い方が変わります。
「本日中または翌日の12時までを目安に」という締め切りの意味も、ここから読めます。次の選考の準備に間に合う時間として置かれていると読むのが自然です。1週間後に返しても、間に合う先がもう残っていないということになります。URLの有効期限が1週間あることと、目安が翌日12時であることは、性質が違うわけです。
もうひとつ、1つ目の「ご意欲のアピール」の書き方にも注意して読む価値があります。「ご意欲が高い場合は企業にその旨アピールさせていただきます」という言い方は、依頼メールのほうにも出てきます。これは前の章の経路②、つまり担当キャリアアドバイザーが企業に伝えるという形です。回答がそのまま流れるという書き方にはなっていません。
なお、回答を送信してから企業側で読めるようになるまでに、どれくらいの時間がかかるのかは確認していません。担当キャリアアドバイザーが内容を確認する運用があることは案内されていますが、開示を「許可」にした回答(経路①)がその確認を待つのかどうかは分かりませんでした。
「面接後アンケートで合否は決まりますか」への答え
ここがこの章の中心です。まず自社の話から書きます。
「私の会社では選考結果には大きく左右されない。
筆者(採用担当)の実務/2026年・勤務先1社での運用
能力面と考え方などのカルチャーフィットの度合いで決めるから。
加えて、一次面接では志望度はある程度だったとしても最終面接で志望度が上がったり、
条件面談やHPや会社の評判を見て志望度が上がるパターンは十分あるから。」
ここで止めると片手落ちになるので、続けます。
「企業によっては第一志望と考えている人しか採らない攻めている企業もあるため、
同上
これは企業によって使い方がまちまちだと思う。
特に中小企業だとキャッシュが大手と比べて少ないため、
第一志望と書いていた方が正直無難だと思う。」
この2つを分けて読んでください。まず自社の側です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結論 | 面接感想の内容で、合否が大きく変わることはない |
| 理由① | 判断軸が別にある。能力面と、考え方などのカルチャーフィットの度合いで決めている |
| 理由② | 志望度は動くものだという前提がある。一次面接の時点でそこそこでも、最終面接や条件面談、会社のサイトや評判を見て上がっていくパターンが十分にある |
理由の2つ目が、読者にとっていちばん効くと思います。アンケートを前にして手が止まる方は、「今の正直な志望度を書いたら、そこで評価が固定される」と考えています。ところが企業側は、志望度は選考の途中で動くものだという前提で見ています。一次面接の時点の順位は、途中経過として扱われています。
一方で、「企業によって使い方がまちまち」のほうも、そのまま受け取ってください。なぜ違うのかは、採用にかけられる体力の違いで説明できます。
| 企業の型 | 面接感想の扱い | 背景 |
|---|---|---|
| 判断軸を能力とカルチャーフィットに置く型(自社を含む) | 志望度は参考 | 志望度は選考の途中で動く前提で見ている |
| 第一志望の人しか採らない型 | 志望度が重い | 内定を出して辞退されたときの痛手が大きい。特に中小企業では、採用にかけられる原資が大手と比べて限られる |
採用は、内定を出してから辞退されると、そこまでにかけた時間と費用がそのまま消えます。その痛手を吸収できるかどうかで、志望度をどれくらい重く見るかが変わります。「第一志望と書いている人から順に会う」という運用をしている企業があるのは、意地悪だからではなく、そうせざるを得ない事情があるからです。
ここは、求職者側の案内とも噛み合っています。先ほど引いた3つの理由の1つ目に、「企業によってはご意向や面接感想を重要視されているところもございます」という一文が入っていました。「面接後アンケートは合否に関係あるのか、ないのか」という問いに一律の答えがないのは、このためです。
では読者はどうすればいいのか。受けている企業がどちらの型かは、外からはほとんど見分けがつきません。だから、志望度をどう書くかは「有利になる書き方を探す」問題ではなくなります。この点は次の章で、具体的な書き方に落とします。
回答は、その選考のためだけに使われるわけではない
もうひとつ、案内メールに明記されていて、あまり知られていない使われ方があります。先ほど引いた3つの理由の、3つ目です。
「・面接情報の蓄積
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
みなさまに面接アドバイスとしてお伝えできる情報については
他の求職者様の面接感想のおかげでもあります。」
回答は、他の求職者向けの面接アドバイスの材料にもなると書かれています。どの企業でどんなことを聞かれたか、どんな進み方だったかという情報が、担当キャリアアドバイザーの側に溜まっていく仕組みです。
面接の前に担当者から「この企業ではこういうことを聞かれます」といった話を聞いたことがある方は、その情報の出どころがここだということになります。自分が書いた回答は、その選考のためだけのものではありません。
書いた文字だけが、企業に届く情報のすべてではない
ここまで、情報が流れる経路を2本として説明してきました。書面(アンケート)と、担当キャリアアドバイザーが企業に伝える内容です。実際には、もう少し幅があります。
「エージェントと仲が良ければ、
筆者(採用担当)の実務/2026年・勤務先1社での運用
『第一志望と書いているけどリアルは第二志望です』とかは聞ける場合がある」
誤解のないように書きます。これは「エージェントが裏で全部話している」という意味ではありません。企業側のリクルートエージェント担当と採用担当のあいだに日常的なやり取りの積み重ねがあるとき、書面には出ない温度感が話題に出ることがある、という話です。筆者の勤務先1社での経験で、担当者との関係性によります。必ず伝わるとは書けません。
それでも書いておくのは、ここから出てくる結論が実用的だからです。アンケートに書いた文字だけが、企業に届く情報のすべてではありません。だとすると、事実と違うことを書いておく意味は、あまりありません。
脅しのつもりはありません。むしろ逆で、正直に書いても不利にならないことは、求職者側の案内と企業側の実務の両方で確認できています。次の章で並べます。事実と違うことを書くほうが、後で辻褄を合わせる手間だけが残ります。
そして面接感想には、「志望度が変化した場合、その理由を教えてください」(質問2-2)という設問が最初から用意されています。志望度は途中で変わってよいものとして設計されている、ということです。今の時点の正直な順位を書いて、上がったらそのとき書けば済みます。
企業に届く情報は、書面だけではありません。だからこそ、事実と違うことを書く意味は薄いと考えています。志望度が変わった理由を書く設問も最初から用意されています。今の順位を正直に書いて、上がったらそのとき伝えるほうが、辻褄合わせの手間がありません。
では、その「正直に書く」を具体的にどうするか。志望順位、併願先、希望年収という、いちばん書きにくい3つを次の章で扱います。
志望度・併願先・希望年収の答え方
ここまでは「どの欄に何を書くか」の話でした。この章は「いくらと書くか」「正直に書くか」です。面接感想と、面接前の確認依頼の両方で聞かれる項目のうち、手が止まりやすい3つを扱います。
- 志望順位(質問5-1・選択式)
- 併願状況(面接前の確認依頼で聞かれます)
- 最低限確保したい年収/希望年収(数値記入・2項目あります)
志望順位は正直に ― ここは求職者側と企業側で言っていることが一致しています
無理に「第一志望」と書く必要はありません。これは、担当キャリアアドバイザーの案内と、採用側の実務の両方で同じことが言われている、珍しい論点です。
まず求職者側の案内から。
「素直な志望順位を記載いただいて問題ございません。
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
併願先があることは企業様にとってはよくあることで、選考上不利にはなりませんのでご安心ください。
もしあまり志望度が高くない場合でも、志望順位は正直に話してくださった方が企業様としても
今後どういう情報をお伝えしていくべきか、を考えていただけることが多いです。」
次に、採用側から見た話です。筆者の勤務先1社での話です。
- 志望順位は正直に答えてもらえるほうがありがたい。無理に第一志望と書かなくてよい
- 志望度が低いなら、その分「フォローを手厚くしよう」と考えることができる
- 事実と違うことを書かれて、結局辞退されると企業側も困る
- 他社と比較されたときに候補者がどう感じるかは、企業側としてしっかり知りたい部分
2つ目が、読者の予想と逆方向だと思います。志望度を低く書くと選考が止まる、と考えている方が多いのですが、起きるのは企業側の動き方が変わることです。懸念があるなら情報を出す、条件の話を早めにする、といった動きになります。
ただし、「低く書けば手厚くしてもらえる」という話ではありません。前の章で書いたとおり、第一志望の人から順に会う企業もあります。有利・不利の話ではなく、書いた内容に応じて企業側の動き方が変わるという話です。
そのうえで、状況別に整理します。
| 今の状況 | 書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 本当に志望度が高い | はっきり伝える価値があります | 採用枠の限られた企業では、志望度が重く見られます |
| 今は高くないが、上がる余地がある | 低いなら低いなりに書き、あわせて「何が分かれば上がるか」を質問5-4(懸念)と質問10-1(企業側に伝えてほしいこと)に書く | 懸念欄は「今足りていない情報」を書く欄として案内されています |
| 事実と違う順位を書く | 勧めません | 辞退されたときに企業側も困る/書面以外の経路もある/志望度が変化した理由を書く設問(質問2-2)が用意されている |
真ん中の行が、この章でいちばん使える形だと思います。「第二志望です」とだけ書くと、企業側には順位しか残りません。「今は第二志望です。◯◯の点がまだ分からないので判断しきれていません」と書けば、企業側には次にやることが残ります。順位は変えずに、情報だけを足す書き方です。
併願先 ― 社名は企業に伝わらず、業界と選考フェーズに変換される
併願している会社の名前を書くのは、いちばん抵抗があるところだと思います。ここは、面接前の確認依頼メールに答えが書かれていました。
「併願企業名はご記載いただいても企業にはお伝えしません。
面接前の確認依頼メール/2026年・製造業の選考(社名は伏せています)
業界や選考フェーズで企業にお伝えします。」
「同じ業界を2社、うち1社は二次面接まで進んでいる」という粒度に変換されて伝わる、という案内です。1社の選考で受け取ったものなので全社共通の運用とは書けませんが、少なくともこう案内される場合があります。
そもそも面接前の確認依頼では、次のような項目が聞かれていました。
「1: 併願状況(RAG他社・自主(他媒体・エージェント)も含め)
面接前の確認依頼メール/2026年・製造業の選考。
併願先のご状況(順位、その理由等)
併願先選考状況(社数、フェーズ、スケジュール感など)
本企業の優先順位/上記の理由
2: 残業込の希望年収、最低希望年収
3: 転職先を決めるポイント、転職目的
4: 1次選考で確認したい事項、現段階で感じる懸念点
5: 上記の開示許可」
並べてみると、聞かれているのは「どこと迷っているか」ではなく「いつまでに決めるのか」だと分かります。社数、フェーズ、スケジュール感。企業側がこれを知りたい理由は単純で、内定を出すタイミングを決めるためです。他社の最終面接が来週なら、それまでに結論を出すか、出せないなら出せないと伝えるか、という判断になります。
採用側から言うと、他社と比較されたときに候補者が何を基準に選ぶのかは、しっかり知りたい部分です。
比較されること自体は当たり前で、そこで何が決め手になるのかが分かれば、伝えるべき情報も変わります。
ここも、書かなければ情報が消えるだけです。社名を書きたくないという理由で併願状況ごと空欄にすると、業界もフェーズも伝わりません。企業側はスケジュールが読めないまま進むことになります。社名だけを伏せて、社数とフェーズとスケジュール感を書く、という答え方でも成立します。
比較できる企業を持っていないと、そもそも正直に書けない
担当キャリアアドバイザーの案内に、こういう一文がありました。
「比較検討できる企業を充分に持った状態で内定まで進めるよう、
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
今このタイミングでの応募は意識してみてくださいね!」
これは、ここまでの話と地続きです。志望順位を正直に書けるのは、比較する相手がいるときです。受けているのが1社だけなら、その1社は自動的に第一志望になります。順位という情報が、そもそも成立しません。
筆者は、次のような進め方をしていました。
「求人を見る場合は条件を検索して上から見ていく。
筆者の利用体験/2026年
まずは気になる企業は気になるを押して、
後からまとめて気になるにある企業を一つずつ精査して応募する流れを取った。」
条件で検索して上から見ていくときは、1件ずつ精査しません。少しでも引っかかったら「気になる」に入れて先へ進み、溜まってからまとめて中身を見て応募先を決めます。
この進め方の利点は、比較検討できる企業が手元に確保されることです。1社ずつ「応募するかどうか」を判断しながら進むと、判断そのものに疲れて母数が増えません。母数がないまま面接が始まると、志望順位の欄に書けることが「第一志望」しかなくなります。
なお、求人カードには企業名・求人タイトル・年収のレンジ・勤務地・年間休日・「業界未経験OK」などのタグが並びます(2026年9月5日時点の画面)。並べて比べるための情報は、カードの段階でひととおり載っています。開き直す必要があるのは、そこから絞った数社です。
希望年収は2項目ある ― 「最低限確保したい年収」と「希望年収」


年収の項目は、ひとつではありません。
| 項目 | 案内されている説明(原文) |
|---|---|
| 現年収 | 「社会保険料及び税額控除前の金額をご記載ください」「提出済みの応募書類に記載がある場合は、今一度相違がないかをご確認ください」 |
| 最低限確保したい年収 | (説明の記載なし) |
| 希望年収 | 「この金額を超えれば条件面への懸念はない金額というイメージにてお答えください」「こちらは50万円刻みでご回答ください」 |
「最低限確保したい年収」と「希望年収」は役割が違います。前者は下限、後者は「ここを超えれば条件面で迷わない」水準です。同じ数字を両方に書くと、下限しか伝わりません。
ではいくらと書けばいいのか。担当キャリアアドバイザーからは、こういう案内がありました。
「最低限確保したい年収を現年収の金額で、希望年収を現年収+10万〜30万程度の
担当キャリアアドバイザーからの案内メール/2026年
提示される方が多いです。
50万〜100万以上年収アップを希望される場合、なぜその金額を希望するのか?
企業様から問い合わせが入ることもございます。
もし50万以上年収アップを希望されるのであれば、理由を補足いただくと丁寧です。」
これは担当者1名から受けた案内で、リクルートエージェント全体の統計ではありません。ここには2つのことが書かれています。相場観(最低限=現年収、希望=現年収+10万〜30万が多い)と、50万以上のアップを希望するなら理由を質問10-1に書くという指示です。前の章で質問10-1を「条件面を補う欄」と書いた根拠が、ここにあります。
この助言には、企業側から見た裏づけもあります。
現年収と希望年収が大きく離れていると、面接をしても提示できる条件がなくなり、双方にとって結論が出ません。
面接前の確認依頼で年収が必ず聞かれるのは、この確認のためです。だから、数字だけが独り歩きしないように理由を添える、という助言には意味があります。
ただし、「50万以上は理由が必要」という規則があるわけではありません。同じ論点を、採用側からはこう見ています。
「私的には別に50万円以上求めても大丈夫だと思っているが、
筆者(採用担当)の実務/2026年
採用担当やエージェントの基本的な考え方で
『50万円以上は理由がいる』みたいなものが流れている風潮がある。
ただ、企業が求めている条件を満たしていれば、
企業はその年収を支払いたいと思っている金額感のため、
別に気にしていない担当もいる。」
どちらも成り立ちます。立場が違うだけです。
| 立場 | 言っていること |
|---|---|
| 担当キャリアアドバイザー(求職者側) | 50万以上のアップを希望するなら、理由を補足すると丁寧 |
| 採用担当(企業側) | 求人の条件を満たしていれば、企業はその金額を払う前提で提示している。気にしない担当もいる |
助言と規則は違います。「理由を添えると丁寧」は、伝え方についての助言です。「50万を超えたら理由が必須」という決まりがあるわけではありません。そして企業側から見ると、求人に出している年収のレンジは「この条件を満たす人には、この範囲で払う」という設定なので、レンジの中に収まっている希望額なら、理由を問われないことも普通にあります。
逆に、レンジから大きく外れている場合は、面接の前に確認が入ります。提示できる条件がないまま面接をしても、結論が出ないからです。面接前の確認依頼で年収が聞かれるのは、ここに理由があります。これは筆者の勤務先1社での運用で、担当者によっても幅があります。
読者の行動に落とすと、こうなります。
- 応募した求人の年収レンジの中に収まっているなら、構えなくて構いません
- レンジを大きく超える希望額を書くなら、理由を1行添えます
- 添える場所は決まっています。面接前ならメールの返信欄、面接後なら質問10-1です
そして、レンジを超える理由を書くなら、面接前の段階で書くのが早いです。面接後の質問10-1でも間に合いますが、面接前の確認依頼は書類選考の判断に使われます。そこで数字だけを見られると、面接の機会そのものが先に閉じます。
求人票の年収レンジは「この条件を満たす人には、この範囲で払う」という設定です。使える線引きは「レンジの中か、大きく外れているか」。漠然と高く書くと落とされると考えて希望額を下げるより、応募先のレンジを確かめてから書くほうが確実です(筆者の勤務先1社での運用)。
アンケートに何をどう書くかは、ここまでで一通りです。ここから先は、リクルートエージェントというサービスそのものの話に移ります。まず評判から見ていきます。
評判の実際 ― 良い声と悪い声、そして担当者の当たり外れが起きる理由
評判を調べると、良い評価と厳しい評価が両方出てきます。この記事での見方を先に書いておきます。評判は、求人数の話と担当者の話に分けて読むと整理できます。前者はサービスの規模で決まり、後者は誰が担当に付くかで変わります。同じサービスの話でも、性質が違います。



担当者が合わなかったという話は、私も何度も耳にします。ただ採用の現場から見ていると、これは人の熱意だけの問題ではありません。企業側にも担当が付いていて、そこから求職者の担当へ情報が渡っていく。その途中で細かい事情が落ちることがあるのです。
数字で見ると、どういうサービスなのか
まず規模から確認します。数字はいずれも確認した時点のものです。
| 項目 | 数字 | 時点と注記 |
|---|---|---|
| 公開求人 | 約80万件 | 2026年8月30日時点(公式トップページ) |
| 非公開求人 | 約29万件 | 同上 |
| 年間登録者数 | 約202万4,000名 | 2025年度実績(2025年4月1日〜2026年3月31日の登録者数) |
| 業界No.1 | ― | 厚生労働省「人材サービス総合サイト」における就職者数(2025年度実績)/2026年5月時点 |
公開と非公開を合わせると100万件を超えます。「自分の経験でどんな求人に応募できるのか」を確かめる目的だけでも、登録する意味がある規模です。
次に口コミです。口コミサイトのみん評には、2026年9月4日時点で293件が投稿されており、平均点は3.19でした。最新の投稿は2026年6月11日です。
書けるのは、この3つまでです。293件を良い声と悪い声に分類したわけではないので、分布については書けません。5点満点で平均3.19、投稿が今も続いている、というところまでが、確認できた事実です。
そのうえで評判の中身を大づかみに整理すると、良い評価の中心は求人数の規模に、厳しい評価の中心は担当キャリアアドバイザーのばらつきに寄っています。前者は上の数字がそのまま答えです。後者は、この先で構造から説明します。
担当者の当たり外れは、なぜ起きるのか ― 動いている人は1人ではない


「担当者によって差がある」という声は、規模の大きい総合型エージェント全般について言われることです。ここでは、その理由を採用側から見た体制で説明します。
求職者の側から見ると、担当者はキャリアアドバイザー1人です。マイページのヘッダーには、担当キャリアアドバイザーの氏名とメールアドレスが常時表示されています(2026年9月5日時点の画面)。「誰が自分の担当なのか分からない」という状態にはなりません。
一方で、企業の側にも担当が付いています。
「基本2人。求人原稿の対応をしてくれる人と、打ち合わせをメインでしてくれる人。
筆者(採用担当)の実務/2026年・勤務先1社での体制
ただ打ち合わせをメインでする人が主担当のイメージがある。」
並べると、1件の選考に少なくとも3人が関わっていることになります。
| どちら側か | 誰か | 役割 |
|---|---|---|
| 求職者側 | キャリアアドバイザー | 求職者の担当。面接感想の確認、企業への伝達 |
| 企業側 | 打ち合わせの主担当 | 採用担当との窓口。主担当という位置づけ |
| 企業側 | 求人原稿の担当 | 求人票の作成・修正 |
求職者が直接やり取りするのは、このうち1人だけです。そして、企業の事情をいちばん詳しく知っているのは、企業と打ち合わせをしている人のほうです。
ここから、よく挙がる不満のひとつが説明できます。求人票に書かれている以上のことを担当キャリアアドバイザーに聞いても、詳しい答えが返ってこないことがあるという場面です。求人原稿を書く人と企業と打ち合わせをする人が別にいて、そこから求職者側の担当へ情報が渡っていく構造だからです。途中で細かい事情が落ちることは起こりえます。
逆に言えば、読者の側でできることがあります。求人の背景を知りたいときは、求人票の文言について尋ねるのではなく、企業と話していないと答えられない形で聞くことです。この聞き方は次の章の章末で具体的に扱います。
そして、合わないと感じたときに担当の変更を申し出られることも、この規模のサービスの利点です。
採用側にいる立場から補足すると、リクルートエージェントは「ひとまず契約しておくエージェント」の筆頭です。取り扱い企業数と登録者数がともに国内最大級で、採用活動の母数を確保するうえで外せないからです。そして企業側も求職者側も数が多いぶん、担当者1人あたりが抱える件数も増えます。規模が評判の良い面を作り、同じ規模が厳しい面も作っている、という関係です。
評判を読むときは、「規模で得られるものは登録すれば自動的に手に入る/担当者で決まる部分は、自分から動かないと決まらない」と分けておくのが実務に近いと思います。求人の数は誰にとっても同じですが、担当者との関係は人によって変わります。
使う前に知っておくこと ― 向いている人・向いていない人


ここからは、登録する前に確かめておくとよいことです。いちばん誤解が起きやすい「サポート期間3ヶ月」から見ます。
「原則3ヶ月」は、何にかかっている期間か
サポート期間が3ヶ月という説明は、あちこちで目にします。この数字の出どころは、公式ヘルプではなく利用規約です。自分で確かめられるよう、条番号まで書きます。
「このうち前項に定めるサービスのdおよびeについては、原則として、
リクルートエージェント転職支援サービス利用規約 第4条(転職支援サービス提供の期間)/2025年4月1日改定・2026年9月5日確認
利用者個々に当該サービス開始の通知を行った日から3カ月間を上限に提供します。」
読むべきところが3つあります。「dおよびe」「原則として」「上限」です。まず「dおよびe」から。第4条は、提供するサービスをa〜eで列挙しています。
| 記号 | サービス |
|---|---|
| a | 求人情報の照合・提供 |
| b | 求人応募の勧誘 |
| c | 応募手続きの代行 |
| d | 転職相談(電話・面談) |
| e | 転職活動の支援(担当キャリアアドバイザーによる) |
3ヶ月がかかっているのは、d(転職相談)とe(担当キャリアアドバイザーによる支援)です。「サービス全体が3ヶ月で終了する」という書き方には、規約上はなっていません。そして第4条は前段で、利用者に転職活動を続ける意向があり、求人の発生が見込まれる限りサービスを提供する旨も定めています。3ヶ月は、そこに置かれた原則であり、上限として書かれた数字です。
読者の行動に落とすと、「3ヶ月で強制的に打ち切られる」と身構える必要はありません。ただし、担当者が付いて相談に乗る形の支援には原則としての上限があります。だとすると、登録するタイミングは、担当者を使いたい時期に合わせるほうが噛み合います。
在職中に使うとき ― 見られたくない企業の設定は2か所ある



在職中の方から、いちばんよく聞かれるのがここです。私も使う側に回ったとき、まっさきに確認しました。設定そのものは用意されているのですが、置き場所が分かれているので、片方だけ済ませて安心してしまいやすいところだと思います。
働きながら活動する方にとって、登録前のいちばんの不安は「今の勤務先に知られないか」だと思います。ここは設定で対応できますが、場所が2か所に分かれています。
| どこにあるか | 名称 | 何をするものか |
|---|---|---|
| メニュー →「企業スカウト」 | 企業ブロック設定 | 指定した企業からのスカウトを止める。現職や以前勤めていた会社を指定できる |
| マイページ →「やることリスト」 | レジュメ非公開企業を設定する | 指定した企業にレジュメを見せない |
2か所に分かれているので、片方だけを設定して安心してしまうことが起こりえます。登録した直後に、両方を開いておくのが確実です。
向いている人・向いていない人
求職者は無料で使えます。
転職エージェントは、採用が決まったときに企業から紹介手数料を受け取る成功報酬型で、費用を負担しているのは採用する側だからです(手数料が企業側でどう扱われているかは次の章で書きます)。そのうえで、向き不向きを整理します。
| 向いている | 他の手段も合わせて考えたほうがよい |
|---|---|
| 幅広く求人を見て、市場の相場をつかみたい | 特定の職種について、深い知識を持つ担当者に相談したい |
| 異業種・異職種への転換を考えている | 転職の時期がまだ決まっておらず、情報収集だけをしたい |
| はじめての転職で、書類や面接の進め方から相談したい | 連絡や通知の量が多いのが苦手 |
右の列の3行目について、例を1つ挙げます。LINE連携です。
「ライン登録すると新規求人やお勧め求人が定期的に流れてくるため、
筆者の利用体験/2026年
通知がうるさいのが嫌な人にとっては苦痛だが、
気になるため私は転職中ラインに入れておいて良かった。」
同じ機能が、人によって長所にも短所にもなります。そして「転職活動をしている間だけ連携し、終わったら外す」という使い分けもできます。向き不向きは、人だけでなく時期でも変わるということです。
併用にも触れておきます。複数のサービスを並行して使っている方は珍しくありません。提案の中身を比べられる利点がある一方、並行するぶん面談と連絡の手間は増えます。IT領域のエージェントを比べたい場合は、別の記事にまとめています。


登録すると使える機能も1つだけ。マイページには「AI面接練習」が置かれています。職種や経験に合わせた質問で面接の練習ができる機能で、シーン別の練習と本番形式の練習があります(2026年9月5日時点の画面)。筆者の場合は担当キャリアアドバイザーからも勧められ、マイページのトップにも置かれていました。シナリオの種類や質問文といった中身と、その他の機能は別の記事で扱います。


もうひとつ、登録したあとに効く準備があります。初回面談で、紹介された求人について「この求人は何名の枠で、いつから募集していますか」と聞いてみてください。どちらも、企業と打ち合わせをしていれば分かることです。逆に、答えがすぐに返ってこない場合は、求人票に書かれている以上の情報が担当者に届いていない可能性があります。前の章のとおり、企業側の窓口は2人に分かれています(筆者の勤務先1社での体制)。
担当者を試すための質問ではありません。その求人について、どこまで踏み込んだ話ができるのかを先に把握しておくためです。聞かないまま応募すると、募集の背景を面接の場で初めて知ることになります。
初回面談は、担当者を見極める場でもあります。枠の数と募集開始時期を1つ聞いてみてください。企業と打ち合わせをしていれば答えられる内容です。返ってこなければ確認してもらえば済みますが、聞くかどうかで手に入る情報量が変わります。
採用担当者は、エージェント経由の候補者をどう見ているか


ここまでは、アンケートに書いた内容が企業にどう届くかという話でした。この章で扱うのは、エージェント経由という応募の形そのものが、選考でどう扱われているかです。以下は筆者の勤務先1社での運用と、採用担当としての見方です。
エージェント経由と直接応募で、選考の「重み」は違うのか
選考基準そのものは変わりません。書類の評価軸、面接での判断基準、合否の決め方に差はなく、応募者本人の経験・スキル・人柄が判断の軸になります。
ただし、エージェント経由には「応募する前に得られる情報が増える」という間接的な違いがあります。担当キャリアアドバイザーが企業側の採用背景や求める人物像を聞いたうえで伝えてくれるためです。その情報を志望動機や職務経歴書に活かせるかどうかは、本人次第です。
推薦コメントは、選考にどう効くのか
エージェント経由で応募があると、企業の採用担当には候補者本人の書類に加えて、エージェントが作成した推薦コメントが届きます。
筆者の経験では、この推薦コメントが合否の判断を直接左右したことはありません。書類選考は職務経歴書と履歴書の内容で判断するためです。推薦コメントには「この候補者がなぜこの求人に応募したのか」という文脈が書かれていることがあり、候補者への理解が少し深まることはあります。ただし補助情報という位置づけで、主役は応募書類そのものです。
手数料の構造が、採用判断に影響する場面
転職エージェントは成功報酬型です。候補者が入社すると、企業から紹介手数料が発生します。「その手数料が採用判断に影響するのでは」と考える方もいると思います。
筆者の経験では、手数料の高さが採用の可否を左右することは基本的にありません。採用担当が考えるのは「この方が自社で活躍できるか」で、手数料は採用後の費用処理の問題です。
ただし、採用にかけられる予算が限られている企業では、この費用が採用計画に影響することがゼロとは言い切れません。求人媒体への掲載より費用がかさむ場合があり、「エージェント経由での採用は想定していないが、求人自体は出している」という企業も一定数あります。
そのうえで、期待をひとつだけ整理しておきます。採用担当が最終的に見ているのは応募者本人の中身です。そのぶん、自分から出せる情報の価値が上がります。質問10-1に条件面を1行書いておくほうが、推薦コメントの文面を気にするよりも、次の面接の中身を変えます。
エージェントは「機会を広げる」ためのものであって、「代わりに評価してもらえる」ものではない——これが採用側から見た実感です。選考の主役は応募書類と面接での言葉で、そこは経由の違いでは変わりません。
まとめ
この記事で見てきたことを、要点だけ並べ直します。
- アンケートは面接前と面接後の2種類。目的が違い、面接前は書類選考の判断に、面接後は次の面接や条件調整に使われます(詳しくはこちら)。
- 依頼メールは面接の約40分前に届く。2026年7月に受け取った2通での実測で、大半はチェックリスト形式、自由記述は3か所です(詳しくはこちら)。
- 質問10-1は条件面を補う欄。担当キャリアアドバイザーからは、希望年収の理由を書く欄として案内されました(詳しくはこちら)。
- 開示の「許可・不許可」は経路の選択。許可にした設問は企業側で閲覧でき、不許可は担当者経由に切り替わります(筆者の勤務先1社での運用/詳しくはこちら)。
- 合否への効き方は企業によって違う。辞退の痛手を吸収できるかどうかで、志望度の重みが変わります(詳しくはこちら)。
- 志望順位は正直に書いてよい。求職者側の案内と企業側の実務が一致している、数少ない論点です(詳しくはこちら)。
- 「原則3ヶ月」は相談と支援の上限。利用規約 第4条のdとeにかかる数字で、サービス全体の期限ではありません(詳しくはこちら)。
そして書き方には手がかりがあります。設問には役割の分担があり、開示の選択には意味があり、企業側では次の面接の準備に使われています。ゼロから作文する場所ではありません。
手が止まっている方に、最後にもう一度だけ。回答を送る前に、書いた文面を手元に控えておいてください。複数社を並行して受けているときほど、後から効いてきます。
そして、アンケートに何を書くかで悩めるのは、面接まで進んでいるからです。
まずは求人を眺めて、自分の経験でどんな求人に応募できるのかを確かめるところからでも構いません。
IT領域で複数のエージェントを比べたい方は、こちらもあわせてご覧ください。



