「職務経歴書、何を書けばいいかわからない…」 「ChatGPTで作ってみたいけど、バレたらどうしよう…」
すけさん転職活動中の方から、こんな声をよく耳にします。
実は今、ChatGPTなどの生成AIを活用して職務経歴書を作る方は急増しています。総務省の『情報通信白書 令和7年版』によると、個人の生成AI利用経験率は2024年度時点で26.7%と、前年の約9.1%から約3倍に急増しました(出典:総務省「情報通信白書 令和7年版」)。転職活動の書類作成でも、ChatGPTを上手に使う人は着実に増えています。
ただ、ChatGPTに丸投げするだけでは採用担当者の目には留まりません。大切なのは「どんなプロンプト(指示文)を入力するか」です。
この記事では、現役のIT人事・採用担当である私が、ChatGPTを使った職務経歴書の具体的な作り方を、そのままコピペして使えるプロンプト付きで解説します。
- 採用担当者が職務経歴書で本当に見ているポイント
- ChatGPTを使った職務経歴書作成の具体的な3ステップ
- そのままコピペして使えるシーン別プロンプト集
- 採用担当から見た「通過する書類」と「落ちる書類」の違い


この記事の要点
① ChatGPTは「経験を引き出すツール」として使う
ChatGPTに丸投げして全部書いてもらうのではなく、自分の経験を整理する道具として使うのが正解です。生成された文章は「ひな型」として受け取り、最終的に自分の言葉で仕上げましょう。
② プロンプトの質が、職務経歴書の質を決める
「職務経歴書を作って」だけでは、ありきたりな文章しか出てきません。自分の経歴・応募先の情報・アピールしたい強みをしっかり盛り込むことが大切です。この記事では、すぐ使えるプロンプトをシーン別に紹介しています。
③ 採用担当者は「ChatGPT利用」自体は気にしていない
今の採用担当者の多くは、ChatGPTを使った書類作成を問題視していません。問題になるのは、中身に一貫性がなかったり、面接で書類の内容を話せなかったりするときです。
④ 「採用担当目線」を意識したプロンプトで通過率が上がる
採用担当者が職務経歴書に求めているのは、「この人はうちで活躍できるか」という一点です。その視点を盛り込んだプロンプトの使い方を、この記事で詳しくお伝えします。
面接でよく感じるのは、書類と話の内容がかみ合わない方が増えていること。ChatGPTを使うこと自体は問題ないのですが、書いた内容を自分の言葉でも説明できるよう、しっかり読み込んでから面接に臨んでください。
ChatGPTで職務経歴書を書く前に知っておきたいこと


ChatGPTを開いてプロンプトを打ち込む前に、まず知っておいてほしいことがあります。それは、採用担当者が職務経歴書のどこを見ているかです。
ここを理解していないと、どれだけ上手にChatGPTを使っても、的外れな書類になってしまいます。
採用担当者が職務経歴書で本当に見ているポイント
採用担当者として職務経歴書を読む立場から、正直にお話しします。
書類を読んでいて最終的に確認したいのは、「この人はうちの現場で、再現性のある活躍ができるか」です。
具体的には次のような点を見ています。
- 実績が数字で書かれているか:
「売上に貢献しました」より「担当顧客の受注率を前年比20%改善」のほうが、圧倒的に伝わります - 何をやったかではなく、どう考えて動いたか:
業務内容の羅列ではなく、課題→行動→結果の流れで書かれているか - 応募先との接点があるか:
スキルや経験が、募集ポジションとちゃんと結びついているか - 一貫性があるか:
職歴全体を通じて、キャリアのストーリーが読めるか
書類選考では「何をやってきたか」より「なぜそれをやったか・その結果どうなったか」のほうが読まれています。 ChatGPTを使うときも、ここを意識したプロンプトにするかどうかで書類の質が大きく変わります。
「ChatGPTで書いた職務経歴書」を採用担当はどう思っているか



率直にお伝えすると、今の採用担当者の多くはChatGPT利用を問題視していません。
マイナビの「中途採用・転職活動の定点調査(2024年9月)」によると、中途採用担当者の約5人に1人は採用活動でAIツールを活用していると回答しています(出典:マイナビ「中途採用・転職活動の定点調査」)。採用する側もAIを使っている時代です。
ただし、注意が必要なケースもあります。
採用担当が「これはまずい」と感じるのは次のような状況です。
- 面接で書類の内容を聞いても、スラスラ答えられない
- 職歴に書かれていることと、話の内容がかみ合わない
- 書類の文体・表現が、明らかに「本人の言葉」ではない
これらはChatGPT利用の問題というより、「書いた内容を自分のものにできていない」ことの問題です。ChatGPTをうまく活用しながら、最終的に自分の言葉で仕上げる。そのプロセスが大切です。


面接でよく感じるのは、書類と話の内容がかみ合わない方が増えていること。ChatGPTを使うこと自体は問題ないのですが、書いた内容を自分の言葉でも説明できるよう、しっかり読み込んでから面接に臨んでください。
ChatGPTを使った職務経歴書作成のメリット・注意点


ChatGPTを使うメリット3つ
「何から書けばいいかわからない」という状態から抜け出しやすくなります。ChatGPTに経歴を入力すれば、ひな型となる文章をすぐに出してくれるため、空白の書類を前に固まる時間がほぼなくなります。
働きながら転職活動をしている方にとって、時間の節約は特に大きなメリットです。
自分の経験をどう表現すればいいか迷っている方でも、ChatGPTが複数の表現パターンを提案してくれます。「こういう言い方もあるのか」という気づきが、職務経歴書全体のクオリティを底上げしてくれます。
応募先の企業情報や求める人物像をプロンプトに盛り込むことで、一社ずつ内容を調整した職務経歴書を効率よく作れます。複数社に応募する際の書き直し作業が、大幅に楽になります。
やってしまいがちな失敗2つ
「私はIT企業で5年働きました。職務経歴書を作ってください」というシンプルな指示では、出てくる文章もありきたりです。
具体的な数字・プロジェクト内容・強みなど、情報を多く入れるほど出てくる文章の精度も上がります。 この記事のプロンプト集を参考に、情報量を意識してみてください。
ChatGPTが出力した文章は、あくまで「素材」です。そのまま提出すると、文体が浮いてしまったり、事実と少しズレた表現が残ってしまったりすることがあります。必ず自分で読み直し、自分の言葉に整えてから提出しましょう。


書類の文体が本文の途中で急に丁寧になったり、敬語の使い方が一定でなかったりすると、不自然に感じることがあります。ChatGPTで生成した後は必ず通読して、文体の統一感を確認してください。また、実績の数字は事実と合っているかの確認も忘れずに。
【3ステップ】ChatGPTで職務経歴書を作る具体的な手順





ここからは、ChatGPTを使って実際に職務経歴書を作っていく手順を解説します。全体の流れは3ステップです。
STEP1|まず自分の経験をChatGPTに棚卸しさせる
職務経歴書を書く前に、自分の経験を整理するステップが一番大切です。「何を書くか」が定まっていない状態でいきなり文章を生成しても、ありきたりな内容になってしまいます。
ChatGPTに質問してもらうことで、自分の頭の中にある経験を引き出していきましょう。具体的なプロンプトは、次のセクション(プロンプト集)でそのまま使える形で紹介します。
STEP2|セクションごとに文章を生成させる
職務経歴書全体を一気に生成しようとすると、内容が薄くなりがちです。セクションを分けてプロンプトを入力しましょう。
- 職務要約
- 各職歴の業務内容・実績
- スキルセット
- 自己PR
セクションごとに生成することで、それぞれの内容に深みが出ます。
STEP3|ChatGPTに採用担当役をさせて添削する
文章ができたら、今度はChatGPTに添削役を任せましょう。「あなたは中途採用の経験が豊富な採用担当者です。この職務経歴書を評価してください」という指示を与えると、改善点を具体的に洗い出してくれます。
最後は必ず自分で読み直して、自分の言葉で仕上げることが大切です。
職務経歴書で一番差がつくのは、STEP1の棚卸しの質です。経験が豊富でも整理できていなければ伝わりません。ChatGPTを使って棚卸しをするだけでも、書類の完成度がかなり変わります。
【コピペOK】ChatGPTで使えるシーン別プロンプト集





ここが、この記事のメインコンテンツです。実際にChatGPTにそのまま貼り付けて使えるプロンプトを、シーン別にまとめました。【】内をご自身の情報に置き換えてお使いください。
ChatGPT以外のAIツール(Google Gemini、Claude、Microsoft Copilotなど)でも基本的に使えます。
①経験の棚卸し用プロンプト



職務経歴書を書き始める前に、まずChatGPTに質問役をやってもらい、経験を引き出しましょう。
あなたはキャリアアドバイザーです。
私の経歴を職務経歴書にまとめるために、具体的な質問を10個してください。
特に以下の点を引き出してください。
・各職歴での具体的な業務内容と担当範囲
・数字で表せる実績(売上、コスト削減、改善率など)
・チームや組織の中での自分の役割
・苦労した課題とその対処方法
・そこから得たスキルや学び
私の基本情報:
・職種:【エンジニア / 営業 / マーケターなど】
・経験年数:【〇年】
・直近の会社での役職:【一般 / リーダー / マネージャーなど】
筆が止まってしまったときには、次のプロンプトも便利です。
私は【業種(例:IT系メーカー)】の【部署名・職種】として【期間】働きました。
「やってきたことを思い出せない」「大した実績がない気がする」と感じています。
採用担当者が評価しやすい実績の切り口を、5つ提案してください。
②職務要約・自己PR生成用プロンプト



棚卸しが終わったら、セクションごとに文章を生成していきましょう。
【職務要約用】
あなたは転職市場に詳しいキャリアアドバイザーです。
以下の情報をもとに、職務経歴書の「職務要約」を200字程度で作成してください。
条件:
・採用担当者が最初に読む部分なので、第一印象を大切に
・「何ができる人か」が一目でわかる内容にする
・数字や具体的な成果を盛り込む
私の経歴:
・職種:【】
・経験年数:【〇年】
・主な実績:【】
・得意なこと・強み:【】
【自己PR用】
あなたはベテランの採用コンサルタントです。
以下の情報をもとに、採用担当者の目に留まる自己PRを300〜400字で3パターン作成してください。
条件:
・「何をしてきたか」より「なぜそれをしたか、どんな結果になったか」を重視する
・応募先企業が求める人物像と結びつける
・最後は「入社後に貢献できること」で締める
私の情報:
・これまでの職種・業務内容:【】
・一番アピールしたい実績:【】
・強み:【】
応募先情報:
・企業名:【】
・応募職種:【】
・企業が求める人物像(求人票より):【】
③応募先企業に合わせてカスタマイズするプロンプト



複数社に応募する際、同じ職務経歴書の使い回しは書類通過率を下げてしまいます。応募先ごとに内容を調整しましょう。
以下の職務経歴書の自己PRを、応募先企業に合わせて書き直してください。
現在の自己PR:
【ここに今の自己PRを貼り付ける】
応募先情報:
・企業名:【】
・業界:【】
・企業のミッション・ビジョン(企業サイトより):【】
・応募職種の業務内容:【】
・求める人物像(求人票より):【】
書き直しのポイント:
・企業のミッション・バリューに沿った表現を使う
・応募職種で求められるスキルを前面に出す
・全体のトーンを企業文化に合わせる(ベンチャーなら挑戦的に、大企業なら安定感を強調するなど)
④ChatGPTに採用担当役をさせて添削するプロンプト



文章が完成したら、最後にChatGPTに採用担当の役をやってもらい、添削しましょう。
あなたは中途採用の経験が豊富な採用担当者です。
以下の職務経歴書を読んで、厳しく評価してください。
評価してほしい点:
1. 書類選考を通過できる内容か
2. 実績の説得力はあるか(数字・具体性)
3. 応募職種との関連性は伝わるか
4. 文章のわかりやすさ・読みやすさ
5. 改善すべき点を具体的に3つ
職務経歴書:
【ここに作成した職務経歴書を貼り付ける】
応募職種:【】
プロンプトに『採用担当役をやってください』と入れると、ChatGPTの出力が一気に実用的になります。応募先の求人票の文面をそのままプロンプトに貼り付けるのも、かなり有効ですよ。
採用担当から見た「通過する職務経歴書」と「落ちる職務経歴書」の違い


ここからは採用担当として、書類を読んでいる側のリアルをお伝えします。ChatGPTを使っていてもいなくても、ここを押さえているかどうかで書類選考の結果が変わるポイントです。
通過する職務経歴書の特徴
単に業務内容を羅列するのではなく、「どんな課題があって、どう動いて、どんな成果が出たか」がセットで書かれている書類は読んでいて引き込まれます。
例:
「顧客へのフォローアップ業務を担当」
「担当顧客の解約率が高いことを課題と捉え、月次フォローの仕組みを構築。翌年度の解約率を前年比15%改善」
ChatGPTを使う場合も、プロンプトに「課題→行動→結果の流れで書いてください」と指示を入れるだけで、出力の質がぐっと上がります。
「売上を上げた」「コストを削減した」という表現は、数字がないと採用担当には伝わりません。チーム規模・担当顧客数・達成率など、書けるものはすべて数値化しましょう。
書類を読んで「うちでも同じように活躍できそう」と感じてもらえるかどうか。自分の過去の経験と、応募先のニーズを結びつけている書類は、それだけで通過率が上がります。
落ちる職務経歴書の特徴
「どこにでも送れる書類」は、「どこの会社にも刺さらない書類」でもあります。ChatGPTを使えば企業ごとのカスタマイズも手軽にできるので、ぜひ先ほど紹介した③のプロンプトを活用してみてください。
「売上向上に貢献しました」「チームをリードしました」といった表現は、どれだけ本当のことでも、読む側には伝わりにくいです。「どのくらい?」「具体的には?」という疑問が残ってしまいます。
転職回数が多い方や異業種を渡り歩いている方に多いのが、「それぞれの職歴がバラバラに見える」問題です。ChatGPTに「私のキャリアに共通するテーマを一文で表現してください」と入力してみると、自分では気づけなかったストーリーの軸が見えてくることがあります。
書類選考で一番テンションが上がるのは、読んでいて『この人に会ってみたい』と思える書類です。派手な実績がなくても、自分の経験を丁寧に言語化できている方の書類はちゃんと目に留まります。大切なのは規模より、課題に対してどう動いたかという説明です。
よくある質問(Q&A)
- ChatGPTで書いたことは面接でバレますか?
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書類の段階では、ほとんどの採用担当者はChatGPT利用かどうかを確認していません。ただし、面接で書類の内容について聞かれたときに、自分の言葉でスラスラ答えられないと「何か違和感がある」と感じられることはあります。
ChatGPTで生成した内容は、必ず読み込んで自分の言葉でも語れるようにしておくのが大切です。書類に書いたエピソードは、「なぜその行動をとったか」「その結果どう感じたか」まで準備しておきましょう。
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これは多くの方が気になる点です。ChatGPTなどの生成AIツールを使う際には、以下の点を意識してください。
- 氏名・住所・生年月日などの個人を特定できる情報は入力しない
- 会社名は「IT系メーカー」「大手通信会社」など、業種・規模がわかる表現に置き換える
- 具体的な顧客名・取引先名も伏せる
経歴の内容さえきちんと盛り込めば、固有名詞は匿名化しても精度の高い文章が生成できます。
- ChatGPT以外のAIツールでも使えますか?
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この記事で紹介しているプロンプトは、ChatGPT以外のツールでも基本的に使えます。
Google Gemini、Claude(Anthropic)、Microsoft Copilotなど、会話形式で指示できるAIツールであれば、ほぼ同じように活用できます。
無料プランで十分試せるので、いくつか使い比べてみて、自分に合うものを選んでみてください。
まとめ
ChatGPTは職務経歴書作成の強力なサポートツールです。うまく使えば、書き出しのハードルが下がり、自分では気づけなかった表現が見つかり、応募先に合わせたカスタマイズもしやすくなります。
ただし、大切なのはChatGPTをゴールにしないことです。
出力された文章を「素材」として受け取り、自分の言葉で整え、面接でも語れる状態に仕上げてはじめて、「通過する職務経歴書」が完成します。
この記事でお伝えしたことをまとめると、次のとおりです。
- 採用担当が見ているのは「実績の再現性」と「課題への向き合い方」
- ChatGPTは「棚卸し→生成→添削」の3ステップで使うと精度が上がる
- プロンプトに情報を多く入れるほど、出てくる文章の質も上がる
- 生成した文章は必ず読み込んで、自分の言葉でも語れるようにする
転職活動は、書類選考がスタートラインです。ChatGPTをうまく活用しながら、採用担当の目に留まる職務経歴書を作っていきましょう。
職務経歴書の基本的な書き方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。


