「SIerとコンサルって何が違うの?」 「Web系に転職したいけど、SIerからでも行ける?」
IT業界で転職を考えたとき、多くの方がまずぶつかるのが業界構造の理解です。
「SIer コンサル 違い」で検索すると、定義の違いや年収比較など、わかりやすい解説記事がたくさん見つかります。ただ、それらを読んだうえで面接に臨んでも、「採用する側が実際に何を見ているか」まではなかなかわからないのが実情です。
私はIT企業で現役の採用担当をしています。日々の面接で感じるのは、「SIer・コンサル・Web系の違いをわかっているつもりで、実はわかっていない」方が非常に多いということです。
業界構造の理解が浅いと、志望動機がズレたり、面接で的外れな受け答えをしてしまったりします。結果として、スキルは十分なのに不採用になってしまうケースを何度も見てきました。
本記事では、採用担当だからこそ話せる「IT業界の本当の構造」と「転職で失敗する人の共通点」を、できるだけ具体的にお伝えします。
すけさんこれからIT業界内で転職を考えている方はもちろん、異業種からIT業界に飛び込もうとしている方にも役立つ内容です。ぜひ最後まで読んでみてください。
- SIer・コンサル・Web系・通信の4領域の役割と関係性
- 採用担当がSIer出身者・コンサル出身者の面接で実際に見ている評価ポイント
- SIerとWeb系で「開発経験」の意味がまったく違う理由
- SIerとコンサルの境界が曖昧になっている最新の採用トレンド
- 業界別の志望動機NG例と、採用担当に刺さる志望動機の方向性
- IT業界の転職で失敗しないために今日からできる3つの準備
IT業界の全体構造を理解する ── SIer・コンサル・Web系・通信の役割と関係性
IT業界を理解するうえで、まず押さえてほしいのは4つの領域の存在です。


- 通信(NTT、KDDI、ソフトバンクなど)
- SIer(NTTデータ、富士通、NEC、中小SIerなど)
- ITコンサル(アクセンチュア、デロイト、PwCなど)
- Web系(メルカリ、サイバーエージェント、LINEなど)
これらは独立した別世界ではなく、1つのビジネスの中で連携している存在です。
それぞれの役割を整理する
わかりやすく言えば、IT業界全体は以下のような役割分担になっています。
- 通信:
データを届ける「道路」を作る存在。5Gや光回線など、すべてのITサービスの土台を支えるインフラ - SIer:
企業が必要とするシステムを「設計・構築・運用」する存在。銀行のATMシステムや企業の基幹システムなど、社会を動かす仕組みを作る - ITコンサル:
企業の経営課題に対して「何をすべきか」を考える存在。IT戦略の策定やシステム導入の方向性を決める上流工程を担う - Web系:
インターネットを通じてユーザーに直接サービスを届ける存在。ECサイトやアプリ、SNSなど、BtoCのプロダクト開発が中心
採用側が見ている「IT業界の層」
ここで重要なのは、採用担当は応募者を見るとき、まず「この人はIT業界のどの層にいたか」を把握するということです。



なぜなら、同じ「IT業界で3年」でも、SIerで大規模プロジェクトの管理をしていた人と、Web系でアプリの機能開発をしていた人では、身についているスキルも思考回路もまったく違うからです。
書類選考の段階で「この人はどの層の経験者なのか」を読み取り、自社が求める人材像と照らし合わせる。これが採用側の最初のフィルターです。


だからこそ、転職活動をする側も自分が今いる層を正確に理解することが出発点になります。
書類選考の時点で”この人はIT業界のどこにいた人か”を見ています。職務経歴書にはプロジェクト内容だけでなく、自社開発か受託か、上流か下流かが明確に伝わる書き方をしてください。
SIerの実態について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


SIerとITコンサルの違い ── 採用担当が面接で本当に見ている3つのポイント
SIerとITコンサルの違いについては、他の転職サイトにも詳しい解説があります。「SIerはシステムの構築・運用」「コンサルは経営課題の解決」という定義的な違いは、ここでは詳しく繰り返しません。
本記事でお伝えしたいのは、採用する側がSIer出身者・コンサル出身者をどう評価しているかという点です。
ポイント1:「課題を見つける人」か「課題を解く人」か
最も大きな違いは、思考の起点です。
- コンサル的思考:
「そもそもこの会社の課題は何か?」から考える。ゼロベースで問題を定義する - SIer的思考:
「この課題をどうやって技術で解決するか?」を考える。与えられた課題に対して最適なシステムを設計する
どちらが優れているという話ではありません。ただ、SIerからコンサルに転職したい場合、「課題を解く側」から「課題を見つける側」に思考を切り替える必要があることを理解しておく必要があります。
面接でこの切り替えができていないと、「この人はSIerの延長で仕事をしようとしている」と見なされてしまいます。



SIerでは要件定義を上流工程で経験しますが、コンサルはその上の企画の実務があります。この企画をするための思考をSIer時代から考えて行動しておく必要があります。
ポイント2:プロジェクト内での「立ち位置の解像度」
採用側が気にするのは、「何をやっていたか」以上に「プロジェクトの中でどんな立ち位置だったか」です。
- 「大規模プロジェクトに参画していました」→ それだけでは何も伝わりません
- 「100人規模のプロジェクトで、5人チームのサブリーダーとして要件定義を担当していました」→ 立ち位置が明確
SIer出身者に特に多いのが、プロジェクト全体の規模は語れるが、自分の担当範囲を具体的に説明できないパターンです。大規模プロジェクトに関わっていたこと自体は素晴らしい経験ですが、「その中であなたは何をしたのか」が見えないと、採用側は評価のしようがありません。
ポイント3:「なぜ移りたいか」の言語化レベル



SIerからコンサルへの転職理由で最も多いのは「年収を上げたい」と「上流工程に行きたい」の2つです。
もちろん、これら自体は悪い動機ではありません。
しかし、面接でそのまま伝えてしまうと、採用側には「自分の都合だけで来ている人」に映ります。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年)によると、2030年にはIT人材が最大約79万人不足すると推計されています。IT業界全体で人材獲得競争が激しくなる中で、企業側は「長く活躍してくれる人」を見極めようとしています。 (出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年3月)
だからこそ「なぜコンサルなのか」「SIerではなぜダメなのか」を、自分のキャリア観と結びつけて語れるかが合否を分けます。
面接で”上流に行きたい”が転職理由の方は、正直ほぼ落ちます。大事なのは”上流で何をしたいか”まで語れること。それがないと、隣の芝生が青く見えているだけだと判断します。
IT業界の面接で落ちる人の共通点について、こちらの記事で詳しく解説しています。


SIerとWeb系の違い ── 「開発経験あります」が通用しない理由
SIerからWeb系への転職を希望する方も非常に多いです。「自社開発がしたい」「モダンな技術環境で働きたい」という理由をよく聞きます。
しかし、SIer出身者がWeb系の選考で苦戦するケースは少なくありません。その理由は、両者の「開発」の意味がまったく違うからです。
開発スタイルの根本的な違い
| SIer | Web系 | |
|---|---|---|
| 開発手法 | ウォーターフォール型が主流 | アジャイル型が主流 |
| 開発サイクル | 数ヶ月〜数年 | 数日〜数週間 |
| 重視されること | 品質・納期・ドキュメント | スピード・ユーザー体験・改善サイクル |
| エンジニアの役割 | 設計・管理が中心 (開発は外注も多い) | 自分でコードを書いて実装する |
| 使用言語 | Java、COBOLなど | Python、Go、TypeScriptなど |
「大規模プロジェクト経験」がマイナスに映るケース
SIerでの大規模プロジェクト経験は、Web系ではプラスに働かないことがあります。
Web系の現場では「1人で0→1を作れる力」や「素早く仮説検証を回せるスピード感」が求められます。大規模プロジェクトの管理経験は立派ですが、Web系の採用担当からすると「この人、自分の手でコード書けるのかな?」という不安につながるのです。
採用側がSIer出身者の書類で見ているポイント
Web系企業の選考では、以下の点を重点的にチェックしています。
- 使用言語の「鮮度」:3年前のJava経験だけでなく、最近の技術に触れているか
- 個人開発やOSS活動:業務外でもコードを書いているか
- プロダクト思考の有無:「言われたものを作る」だけでなく、ユーザー視点で考えられるか
SIerからWeb系を目指す方は、転職活動を始める前に個人開発やポートフォリオの準備をしておくことがおすすめです。


SIer出身でWeb系を志望する方の書類で”Java・要件定義・基本設計”しか書かれていないと、正直厳しいです。GitHubのURLが1つあるだけで書類通過率は大きく変わります。
SES企業からの転職を考えている方は、こちらの記事も参考になります。


コンサルとWeb系の違い ── 採用担当が感じる「思考回路」の決定的な差
コンサルとWeb系は、一見するとあまり接点がないように思えます。しかし実際には、コンサルからWeb系の事業会社に転職する方は増えています。
「手触り感のある仕事がしたい」「自分が関わったプロダクトが世に出る実感がほしい」という動機が多いのですが、ここにも採用側が感じるギャップがあります。
思考回路の違い
- コンサル的思考:構造化→分析→提言。論理的に整理されたドキュメントで意思決定を動かす
- Web系的思考:仮説→実装→検証→改善。まず作って出して、データで判断する
コンサル出身者は、資料の品質やロジックの精密さにおいて非常に優れています。しかしWeb系の現場では、100点の資料を作る時間があるなら、60点のプロトタイプを作ってユーザーに当てたほうが価値がある、という文化が根強いのです。
コンサル出身者が「使えない」と言われるパターン
少しきつい表現になりますが、事業会社の現場でコンサル出身者に対して「使えない」という声が出るパターンがあります。
- 「分析は完璧だけど、じゃあ誰がやるの?」→ 実行フェーズに弱い
- 「資料は綺麗だけど、現場の温度感がわかっていない」→ 組織の力学を読めない
- 「3ヶ月で辞めるんじゃないの?」→ 定着への不安が最大のハードル
特に最後の「定着するかどうか」は、コンサル出身者を採用する側が最も気にしているポイントです。コンサル業界は転職が当たり前の文化なので、「うちに来てもすぐ辞めるのでは」と思われやすい。
この不安を払拭するには、面接で「なぜこの会社で腰を据えたいのか」を具体的に伝えることが重要です。
コンサル出身者を採る際に一番怖いのは”また転職されること”です。定着意欲を示すには、御社のプロダクトの何に惚れたかを語ってください。汎用的な志望動機は逆効果です。
【最新動向】SIerとコンサルの境界が消えている ── 採用現場で起きている変化
ここまでSIer・コンサル・Web系の違いを解説してきましたが、実は近年、SIerとコンサルの境界は急速に曖昧になっています。
何が起きているのか
具体的には、以下のような動きが進んでいます。
- SIerのコンサル化:
大手SIer(NTTデータ、NRIなど)がコンサルティング部門を新設・強化。システム開発だけでなく、上流の戦略策定から関わるケースが増えている - コンサルのSI化:
アクセンチュアやデロイトなどの大手コンサルファームが、戦略提言だけでなく実行支援(システム開発・運用)まで一気通貫で手掛けるようになっている
背景には、クライアント企業側の「戦略を考えてくれるだけでなく、実際に作って動かすところまでやってほしい」というニーズの変化があります。
転職市場への影響
この境界の曖昧化は、転職市場にも影響を与えています。
- 「SIerの経験しかない」が不利になりにくくなった:
SIerでも上流経験があれば、コンサルポジションに応募しやすくなっている - 「両方の経験がある人材」の価値が上がっている:
戦略も実行もわかる人材は、どちらの業界からも引く手あまた - ただし「両方できます」は諸刃の剣:
具体性がないと「どちらも中途半端」と見なされるリスクがある
採用現場で実際に感じる変化
私自身、採用をしていて実感するのは、「SIer出身だから」「コンサル出身だから」という色分けよりも、「その人が何を考えて、何をやってきたか」のほうが重要になっているということです。
業界の看板よりも、個人の経験の中身が問われる時代になっています。
“コンサルもSIもできます”という人は増えていますが、具体的に聞くとどちらも表面的なケースが多い。片方に軸足を置いたうえで、もう片方の視点も持っている人が最も評価されます。
【業界別】採用担当が「この人は受かる」と感じる志望動機の特徴
ここからは、業界をまたぐ転職でよく見る志望動機のNG例とOK例の方向性を紹介します。
実際の面接で私がどう感じるかも含めて、率直にお伝えします。


SIer → コンサルの場合
NGパターン:「上流工程に携わりたい」
これは先ほども触れましたが、最も多い転職理由であり、最も落ちやすい転職理由です。「上流に行きたい」だけでは、「今の環境が嫌だから出たい」と聞こえてしまいます。
OKの方向性: SIerで感じた「技術だけでは解決できない課題」の具体例を挙げ、「課題の上流に入り込む必要性を実感した」というストーリーにする。自分の経験に根ざした動機は説得力が格段に違います。
SIer → Web系の場合
NGパターン:「自社開発がしたい」
気持ちはわかりますが、これもよく聞く言葉です。「なぜ自社開発がしたいのか」「受託開発の何が嫌なのか」まで掘り下げないと、ふわっとした印象で終わります。
OKの方向性: 「ユーザーの反応を見ながらプロダクトを改善するサイクルに関わりたい」のように、Web系ならではの開発スタイルへの理解を示す。加えて、個人開発やポートフォリオなど、行動で示せると強いです。
コンサル → 事業会社の場合
NGパターン:「手触り感のある仕事がしたい」
コンサル出身者がよく使うフレーズですが、採用側には「コンサルの仕事に飽きたんだな」と聞こえることがあります。
OKの方向性: 「コンサルで○○業界のプロジェクトに関わる中で、この領域に当事者として貢献したいと思うようになった」のように、特定の事業領域への関心を具体的に示す。
異業種 → IT業界の場合
NGパターン:「IT業界は将来性があるから」
これは一番多いNGです。IT業界の将来性は誰でも知っていますし、それだけでは志望動機になりません。
OKの方向性: 前職の経験の中で「ITで解決できるはずだと感じた場面」を具体的に語る。たとえば営業職出身なら「顧客管理が属人化していて、SFAの導入効果を目の当たりにした」のように、自分の原体験と結びつけることが大切です。
NG志望動機に共通するのは”自分の都合”で完結していること。OK志望動機に共通するのは”自分の経験を起点にして、志望先で何をしたいかまで語れている”こと。この差は面接で一瞬でわかります。
面接対策についてはこちらの記事も参考にしてください。


IT業界の転職で失敗しないためにやるべき3つのこと



最後に、IT業界内での転職を成功させるために、採用担当として「これだけはやってほしい」と思う3つのことをお伝えします。
① 自分が今いる「IT業界の層」を正確に把握する
まず、自分が現在いる場所を正確に理解してください。
- SIerの中でも元請けなのか二次請けなのか
- 担当しているのは上流工程(要件定義・設計)なのか下流工程(開発・テスト)なのか
- 受託開発なのか自社開発なのか
- クライアントと直接やりとりしているのか、間に何社か挟んでいるのか
② 志望先の「採用側が求める人材像」を調べる
転職サイトの求人票だけでは不十分です。企業の採用ページや、OpenWorkなどの口コミサイトも活用して、その企業がどんな人材を求めているかを具体的に把握しましょう。
口コミサイトでは、在籍者・退職者の声から「実際の社風」「評価制度の特徴」「入社後のギャップ」などが読み取れます。
口コミサイトの活用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。


また、求人票の見方に不安がある方は、ブラック企業の求人票の特徴もあわせて確認しておくと安心です。


③ 業界特化型の転職エージェントを使う
IT業界の転職では、業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
総合型のエージェントも悪くはありませんが、IT業界特有の事情(SIerの多重下請け構造、SESと受託の違い、技術スタックによる評価の差など)を理解しているアドバイザーがいるかどうかで、マッチングの精度がまったく変わります。
特に以下のような方は、業界特化型のエージェントが向いています。
- IT未経験から業界に入りたい方:
未経験に特化したエージェントなら、研修制度のある企業やポテンシャル採用に積極的な企業を紹介してもらえる - SIerからWeb系・コンサルに移りたい方:
業界構造を理解しているアドバイザーなら、あなたの経験がどの企業で活きるかを的確に判断してくれる - 年収アップを目指したい方:
企業側の予算感や交渉余地を把握しているエージェントなら、条件面のすり合わせもスムーズ
具体的におすすめの転職エージェントについては、以下のまとめ記事で紹介しています。


エージェント経由の応募と直接応募では、書類選考の通過率に体感で2倍近い差があります。理由は、エージェントが事前に企業の求める人物像とすり合わせてくれるから。”とりあえず応募”より、精度の高い1社のほうが転職成功につながります。
よくある質問(Q&A)
- SIerからコンサルに未経験でも転職できますか?
-
可能です。
実際にコンサルファームの中には、ポテンシャル採用を積極的に行っている企業もあります。特にSIerでの上流工程経験(要件定義、顧客折衝など)がある方は、コンサルの業務と親和性が高いため、未経験でもチャンスがあります。
ただし「未経験OK」だからといって準備なしで受かるわけではありません。論理的思考力やコミュニケーション力をどう発揮してきたかを、具体的なエピソードで伝える準備が必要です。
- SIerからの転職に成功する人にはどんな特徴がありますか?
-
採用担当として見ていて感じるのは、以下の3点を満たしている方が強いということです。
- 自分の経験を「分解」して説明できる:
プロジェクトの規模ではなく、自分が何を担当し、どんな成果を出したかを具体的に語れる - 移りたい理由が「前向き」:
今の環境への不満ではなく、次の環境で何をしたいかを語れる - 行動で示せるものがある:
資格取得、個人開発、勉強会参加など、転職に向けた具体的な行動を取っている
- 自分の経験を「分解」して説明できる:
- SIerとWeb系で年収はどちらが高いですか?
-
一般的には、大手SIerのほうが平均年収は高い傾向にあります。大手SIerは大型案件が多く経営が安定しているため、給与水準も高めです。
一方、Web系は成果主義の企業が多く、スキル次第で若くして高収入を得られる可能性があります。特にメガベンチャーと呼ばれる企業群では、SIer大手に匹敵する、あるいはそれ以上の年収水準を提示するケースもあります。
ただし、SIerは下請け構造の中での位置によって年収が大きく変わります。元請けと二次請け以降では、同じ「SIer」でも待遇にかなりの差があることは覚えておいてください。
- SIerの下請け構造から抜け出すにはどうすればいいですか?
-
選択肢は大きく3つあります。
- 元請けSIerに転職する:大手SIerや独立系の元請け企業に移ることで、上流工程に関われるようになる
- Web系の自社開発企業に転職する:下請け構造自体が存在しないため、根本的に環境が変わる
- 社内SEとして事業会社に転職する:ITの発注側に回ることで、下請けの立場から脱却できる
いずれの場合も、今の環境でできる準備(スキルアップ、資格取得、ポートフォリオ作成など)を転職活動の前に始めておくことが重要です。
SES企業の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
- IT業界の中で最もキャリアアップしやすいのはどの領域ですか?
-
「どの領域が正解」という一律の答えはありません。大切なのは、自分の強みや志向と業界の特性が合っているかです。
- 安定重視・マネジメント志向 → 大手SIer
- 戦略思考・高年収志向 → ITコンサル
- 技術志向・スピード感重視 → Web系
- インフラ志向・社会貢献 → 通信系
キャリアに正解はありませんが、業界構造を理解したうえで選ぶのと、理解しないまま選ぶのでは、5年後のキャリアに大きな差が出ます。
まとめ
本記事では、IT業界のSIer・コンサル・Web系の違いを、採用担当の視点から解説しました。
- IT業界は「通信・SIer・コンサル・Web系」の4領域で構成されており、それぞれ求められるスキルも思考回路も異なる
- 採用担当が見ているのは、業界名ではなく「その人がプロジェクトの中で何をしてきたか」の具体性
- SIerとコンサルの境界は曖昧になっているが、だからこそ「自分の軸」を持つことが重要
- 志望動機は「自分の都合」ではなく「自分の経験×志望先で何をしたいか」で語る
- 業界特化型の転職エージェントを活用することで、マッチングの精度を上げる
転職は人生の大きな選択です。業界構造を正しく理解し、自分に合った方向を見定めたうえで動き出してください。
この記事が、あなたの転職活動の参考になれば嬉しいです。
