在職中に転職を考えはじめると、まず気になるのが「今の会社に知られないだろうか」ということだと思います。
オープンワーク(OpenWork)は口コミの全文を読むのに登録が必要なサービスなので、登録ボタンの手前で手が止まる方も多いはずです。登録したこと自体が会社にバレるのではないか、という不安です。
この記事では、オープンワークに登録したときに会社側にどの情報が伝わり、どの情報は伝わらないのかを、公式に公開されている仕様に沿って段階ごとに整理します。あわせて、採用する側の画面に何が表示されているのかも、現役の人事の立場からお伝えします。設定や画面の名称は、すべて2026年9月時点の内容です。
- オープンワークの登録は会社にバレるのか。情報が渡るのはどの時点からか(2026年9月時点の仕様)
- 登録から求人応募までの5つの段階で、企業側に見える情報がどう変わるか
- 勤務先にバレたくないときに、どこをどう設定すればいいか
- 人事が自社の口コミページを開くのはどんなときで、そこで何を見ているか
- 口コミを投稿したときに一緒に載る項目と、自分で決められる範囲
すけさん在職中の転職活動で「会社にバレないか」が気になるのは、当たり前のことだと思います。私も同じ立場なら同じことを心配します。ただ、採用する側の画面に何が出ているのかを知ると、不安の置きどころが変わります。まずは仕組みから見ていきましょう。
結論|オープンワークの登録は会社にバレる?情報が渡るのは「応募したとき」から
これらが企業に公開されるのは、あなたが自分から求人に応募したときからです(2026年9月時点)。
公式のご利用案内には、そのまま次のように書かれています。
「名前」「生年月日(年齢は公開)」「電話番号」「メールアドレス」は、求人に応募しない限り、企業には公開されません。
出典:OpenWork ご利用案内「Web履歴書について」
根拠はもう1つあります。オープンワーク株式会社が公開している「個人情報の第三者提供について」では、利用企業に個人情報を提供する場面として、まず「求人・スカウト・応募リクエストに応募した登録ユーザーの個人情報を提供する場合」が挙げられています。そのうえで、企業がスカウトの候補者を検索する場面には「Web履歴書のうち、氏名、住所、連絡先、性別、生年月日等の基本情報は提供されません」という注記が付いています。
つまり、「企業に探されている段階」と「自分から応募した段階」で、渡る情報が切り替わるつくりになっているということです。この記事では、その切り替わりを5つの段階に分けて見ていきます。
人事がOpenWorkで見ているのは、応募が来るまでは「条件に合う人が何人いるか」という数のほうです。個人の名前は最初から画面に出ていないので、そもそも「誰が登録したか」を見に行くことができません。
OpenWorkで会社に伝わる情報・伝わらない情報|5つの段階で整理する





スカウトを送る側にいると分かるのですが、候補者の一覧に並んでいるのは経歴と在籍している会社名で、名前の欄は最後まで空のままです。私は名前を知らないまま声をかけていることになります。ここを知っておくと、この先の話が早くなります。
オープンワークの使い方は、次の5つの段階に分かれます。企業側に見えるものが変わるのは、この途中です。
- 会員登録する
- 口コミを読む
- Web履歴書を入力する
- スカウトを受け取る設定にする
- 求人に応募する
段階①②|登録して口コミを読むだけのとき
Web履歴書の情報が採用企業・エージェントに渡る場面として公式が挙げているのは、求人に応募したときと、スカウトの候補者検索の対象になったときの2つで、口コミを読んでいるだけの段階はそのどちらにも当たらないからです。
スカウトの候補者検索は、Web履歴書の情報を対象にした機能です。Web履歴書を入力していない段階では、企業の検索の対象になる情報そのものがまだ存在しない、という状態になります。
段階③|Web履歴書を入力したとき



Web履歴書を登録すると、できることが増えます。公式のご利用案内によると、社員クチコミの閲覧権限が追加され、オープンワーク上の求人に直接応募できるようになります。多くの方が登録するのは、この閲覧権限が目当てだと思います。


同時に、ここからが企業側の検索の対象になる段階でもあります。検索画面に何が出るかは項目ごとに決まっているので、その中身を次で見ていきます。
段階④|スカウトを受け取る設定にしたとき(採用企業とエージェントの2つの経路)
2026年9月時点のスカウト設定の画面には、次のように案内されています。
登録された情報を公開することで、企業からスカウトを受信できます。メールアドレス・氏名・生年月日(年齢を除く)・電話番号は、求人応募するまで公開されません。
出典:OpenWork マイページ「スカウト設定」の画面表示(2026年9月時点)
スカウトの経路は1本ではありません。
では、その検索で何が使われているのか。オープンワーク株式会社が公開している「パーソナルデータの取扱いの詳細」に、Web履歴書の15項目それぞれについて利用の有無が示されています。読者の方に関係の深い部分を抜き出したのが次の表です。
| Web履歴書の項目 | 企業・エージェントの検索で使われるか(2026年9月時点) |
|---|---|
| 氏名 | 利用されません |
| 連絡先(電話番号・メールアドレス) | 利用されません |
| 性別 | 利用されません |
| 住所 | 都道府県名に加工して利用されます |
| 生年月日 | 年齢に加工して利用されます |
| 在籍企業名 | 利用されます |
| 職務経歴・経験職種・年収 | 利用されます |
氏名と連絡先、それに性別は使われません。住所は都道府県名まで、生年月日は年齢に加工されたうえで使われます。ここまでだけを見ると、個人にたどりつく手がかりはほとんど残っていないように見えます。
ただし1つだけ、性質の違う項目があります。
企業の検索画面では「この会社に在籍している人」という条件で絞り込めるということです。ここが、勤務先にバレたくない方にとって唯一気になるところになります。
そして、だからこそ特定の企業を指定してブロックする機能が用意されています。設定の手順は、次の章でまとめて扱います。
段階⑤|求人に応募したとき
氏名や連絡先が企業に伝わるのは、この段階からです。応募先の企業と選考のやり取りをするために必要な情報なので、ここは仕組みとして避けられません。
誤解しやすいのが、この段階には設定による例外がないことです。
「パーソナルデータの取扱いの詳細」には、公開停止やブロック設定をしていても、自分から応募した場合はその応募先にWeb履歴書の情報を提供する、と明記されています。設定は「探されないようにするもの」であって、「応募したことを隠すもの」ではない、と考えると分かりやすいと思います。
企業の検索画面には氏名も連絡先も出てきません。出ているのは在籍企業名と経歴で、人事はそこを条件に絞り込んでいます。誰かを探しているのではなく、条件に合う経歴を探している、という順番です。
オープンワークで勤務先にバレたくないときの設定(2026年9月時点)





ここからは、勤務先にバレたくないときの操作の話です。設定はすべてマイページの「スカウト設定」に集まっています。
画面の名称は2026年9月時点のものです。
スカウトの受信設定を「公開しない」にする
すべての企業・エージェントに対してWeb履歴書を公開したくない場合は、次の場所で切り替えます。
マイページ →スカウト設定 →スカウトの受信設定 →「公開しない」
選択肢は「公開する」「公開しない」のラジオボタン2つです。「Web履歴書を非公開にする」という言い方を目にすることがあるかもしれませんが、2026年9月時点の画面では、この操作は「スカウト設定」の中の「スカウトの受信設定」にまとまっています。設定を探すときは、Web履歴書のページではなくスカウト設定のページを開いてください。


現在の勤務先をブロックする|何がブロックされ、何はされないか
スカウトは受け取りたいけれど、今の会社にだけは見られたくない。そういうときに使うのがブロック設定です。
マイページ →スカウト設定 →ブロック設定 →企業名で検索して指定



画面には「情報を非公開にする企業を設定できます」と案内されています。指定した企業からは、Web履歴書の15項目すべてが閲覧・検索できなくなります。段階④で見た在籍企業名も、ここで指定した相手には届きません。
| やりたいこと | どこで設定するか(2026年9月時点) | 効果の範囲 |
|---|---|---|
| すべての企業・エージェントに公開したくない | スカウト設定 →スカウトの受信設定 | すべての採用企業・エージェントに対してWeb履歴書の公開を停止できる |
| 特定の会社にだけ見られたくない | スカウト設定 →ブロック設定 | 指定した企業・エージェントは、Web履歴書の15項目すべてが閲覧・検索できなくなる |
| 項目ごとに公開・非公開を分けたい | - | 公開停止・ブロック設定を選ぶ際、項目ごとに選択することはできない |
逆に、ブロック設定でできないことも押さえておくと安心です。次の2つは、この機能の範囲外になります。
- ブロック設定はWeb履歴書の公開範囲を決める機能で、口コミの閲覧に関わるものではない
- 自分からその企業の求人に応募した場合は、応募先としてWeb履歴書の情報が提供される
採用企業とエージェント、設定は別々になっている
見落としやすいのがここです。段階④で見た2つのタブは、設定画面でも別々に動きます。
採用企業側だけを設定して安心してしまうと、エージェント側の設定が最初のままになります。設定したあとに、もう一方のタブも開いて状態を確認しておくと確実です。
会社の端末・会社のメールアドレスでは登録しない
ここまではサイト側の設定の話でしたが、実際に気づかれるとしたら、多くの場合はもっと手前です。会社から支給されたパソコンやスマートフォン、会社のメールアドレスで登録すると、閲覧履歴や受信メールが自分の管理下から外れます。登録は個人の端末と個人のメールアドレスで行うのが基本になります。
関連して、スカウトの通知メールの頻度は「メール配信設定」から変えられます(採用企業・エージェントそれぞれ)。ただしこれは受信する側の設定であって、企業に情報が公開されるかどうかとは関係がありません。会社の環境でメールを見ている方が、通知で気づかれないようにするための項目だと考えてください。



オープンワーク側の設定が終わったら、口コミはもう1サイト見ておくと会社の姿がはっきりします。転職会議も同じように、登録したときに何が公開されるのかを先に確認できます。
ブロックは企業側の検索結果から自分を外す機能で、口コミの閲覧を止める機能ではありません。設定は採用企業とエージェントで別々なので、片方だけを切り替えると、もう片方は最初の状態のまま残ります。
【人事のウラ側】人事は自社の口コミページを見ているのか



私が自社のページを開くのは、たいてい採用計画をつくる時期です。あとは、応募が急に減ったときに理由を探しにいくくらいでしょうか。毎日開いている人事はほとんどいません。何を見ているのかも含めて、順番にお話しします。
人事が自社ページを開くのは、どんなときか


ここからは公式の仕様ではなく、私が採用の現場で見ている範囲の話です。人事が自社の口コミページを開くのは、だいたい次のような場面に限られます。
- 翌年度の採用計画をつくるとき
- 新しい求人を公開する前
- 応募が急に減ったとき
- 内定辞退が続いたとき
- 採用広報の内容を見直すとき
どれも年に数回あるかどうか、という頻度です。新しい口コミが載ったかどうかを毎日確かめている、という使い方にはなっていません。
人事が見ているのは、個人ではなく「傾向」
ページを開いたときに人事が追っているのは、点数の推移と、評価が低く出ている項目です。「待遇面の満足度が下がっている」「風通しの評価だけ他社より低い」といった、募集要項や面接での説明に跳ね返る部分を見ています。1件ずつの文章を読み込んで書き手を思い浮かべる、という読み方ではありません。
もう1つ、押さえておきたいことがあります。「会社が自社の口コミに手を入れられるのではないか」という点です。
該当した場合は、予告なしのレポート削除や回答者特典の無効化が行われる場合がある、とされています(OpenWork「レポート回答ガイドライン」)。つまり、会社側から見ても、口コミは自由に動かせるものとして扱われていない、ということです。


人事が見ているのは、公開ページだけとは限らない
もうひとつ、知っておくと選択肢が増えることがあります。2026年9月時点で公開されている「パーソナルデータの取扱いの詳細」によると、経営・組織改善サービスの中で、組織開発を目的とする企業が企業風土や働きがいなどの組織課題を分析・検討するために、利用企業にクチコミ情報が提供されています。目的は、あくまでデータ分析と統計情報の作成です。
提供されるのは、性別・年齢・雇用形態・年収・在籍状況・在籍期間・入退社年・入社形態・部門・職種・所属企業名といった属性情報と、社員クチコミの回答内容・回答日、会社評価スコアなどです。そして同じ文書に、提供する情報には氏名、住所、連絡先、登録番号等の個人情報は一切含まれないと明記されています。名前にたどりつく情報は渡っていない、ということです。
なお、どの企業が利用しているかは公開されていないため、あなたの勤務先が利用企業かどうかは分かりません。推測で判断する必要もありません。気になる場合は、次の場所から提供そのものを止められるからです。
マイページ →ユーザー設定 →パーソナルデータポリシーの設定
同じ文書に、クチコミ情報の利用企業への提供を希望しない場合は、ユーザー設定ページのパーソナルデータポリシーの設定から提供を停止できる、と書かれています(オープンワーク株式会社「パーソナルデータの取扱いの詳細」)。



スカウトの受信設定と同じ画面ではないので、気になる方は登録のタイミングで一緒に確認しておくと、後から探さずに済みます。
人事が組織診断で見るのは、部署ごとの点数の推移です。誰が書いたかは画面に出てきませんし、人事もそこを見ていません。見たいのは「どの部署で何が起きているか」であって、書き手が誰かではないからです。
【人事のウラ側】会社が投稿者を特定することはあるのか



口コミを書いたことが会社にバレるのか。ここは、投稿するかどうかで迷っている方がいちばん気にするところだと思います。まず、運営自身がこう案内しています。
なお、回答したレポートは匿名で掲載されますが、情報発信者としての責任が免除されるわけではありません。
出典:OpenWork「レポート回答ガイドライン」
匿名だけれど、何を書いてもいいわけではない。運営の立場としては当然の案内です。そして裏を返せば、事実に基づいて書いてある限り、問題になる筋がないということでもあります。
特定に使える手段は「発信者情報開示請求」しかない
口コミと一緒に掲載されるのは、部門・職種・役職、在籍期間、在籍状況、入社の形、性別だけです(詳しくは、このあとの章で扱います)。氏名も連絡先も載らないので、ページを見ているだけで書き手の名前にたどりつく道はありません。
会社が投稿者を法的に特定しようとする場合に使われるのが、発信者情報開示請求という手続きです。会社が直接サイトの内部データを見られるわけではなく、裁判所を通した手続きを踏むことになります。
開示が認められる条件と、会社側の負担
名誉毀損などの権利侵害があると認められることが前提になり、そのうえで開示が相当かどうかが判断されます。事実に基づいた感想や待遇についての記述は、この前提に届きません。
会社側の事情も書いておきます。ここからは私が採用の現場で見ている範囲の話ですが、この手続きには弁護士への依頼が必要で、費用も時間もかかります。しかも動いたこと自体が社内に知られれば、「口コミを消しにいく会社」という受け止められ方をされかねません。採用の担当者としては、いちばん避けたい展開です。
会社が動くのは事実と違う記載が広まって採用に実害が出ているときに限られます。
待遇や社風についての率直な感想が、その入り口に立つことはまずありません。気をつけるのは「事実を書く」の一点で足ります。
口コミが1件出たくらいで開示請求に動く会社は、まずありません。動くとしたら事実と違う記載で採用に実害が出たときで、そこには弁護士費用と時間がかかります。会社にとっても軽い判断ではない、ということです。
口コミを投稿するとき、個人がバレるのはどういうケースか



前の章では、会社が投稿者を特定できるのかを見てきました。ここからは、実際に投稿したときに何が一緒に載るのか、という話です。載る項目は決まっていて、そのうち自分で決められる範囲も決まっています。
口コミと一緒に載るのは、この5項目だけ
オープンワークの会社評価レポートは匿名で掲載されます。2026年9月時点で公開されている公式の説明では「回答者の個人情報を堅守いたします」としたうえで、入力した回答者情報が性別とともに匿名で掲載される、と案内されています。ページに実際に出るのは、次の5項目です。
| 口コミと一緒に載る項目 | 公式が示している掲載例 |
|---|---|
| 回答者(部門・職種・役職) | 営業部、法人営業、課長 |
| 在籍期間 | 在籍10〜15年 |
| 在籍状況 | 退社済み(2025年以降) |
| 入社 | 中途入社 |
| 性別 | 女性 |
氏名もメールアドレスも載りません。掲載されるのは、この5項目だけです。そして5項目のうち2つは、入力したとおりには載らないつくりになっています。


なお、回答できるのは2018年1月以降に1年以上在籍した企業に対してのみで、アルバイト・派遣社員の方は回答の対象外とされています。合計500文字以上の回答が必要という条件もあります。
在籍期間と退職の時期は、5年単位に丸められる
在籍期間は「3年未満」「3〜5年」、それ以上は5年単位で掲載されます。在籍状況も同じで、たとえば退職年に2025年を選んだ場合、2029年までは「退社済み(2025年以降)」、2030年以降は「退社済み(2030年より前)」と表示されます。在籍中の方は「現職(回答時)」です。
入社した年月や、辞めた月がそのまま出ることはありません。
5項目を「誰が決めているか」で並べ直すと、次のようになります。
| 項目 | どう載るか | 決めるのは |
|---|---|---|
| 部門・職種・役職 | 入力したまま載る | 回答者 |
| 在籍期間 | 3年未満/3〜5年/それ以上は5年単位 | 運営(自動) |
| 在籍状況 | 現職(回答時)/退社済み(◯年以降)。5年単位 | 運営(自動) |
| 入社 | 新卒入社/中途入社 | 回答者 |
| 性別 | そのまま | 回答者 |
自分で粒度を決められるのは「部門・職種・役職」だけ



自社の口コミを読んでいて、書いた人の見当がついてしまうことは、正直あります。ただ、そこで人事が何かをするかというと、たいていは何もしません。知りたいのは中身のほうで、書き手を追いかけても採用の役には立たないからです。
丸められる項目がある一方で、部門・職種・役職は入力したまま掲載されます。5項目の中で、書き方を自分で決められるのはここだけです。
公式の掲載例のように「営業部、法人営業、課長」と入力すれば、そのまま載ります。その部署に課長が1人しかいない会社であれば、社内の人が読んだときに見当がつくこともある、ということになります。個人がバレるとしたら、入り口はこの1項目です。
裏を返せば、気をつける場所もここだけで足ります。役職まで書かずに部門と職種にとどめる、部署名を一段大きい単位で書く。それだけで、載る情報の細かさは変わります。ほかの4項目は、自分で気にしなくても運営側で処理されます。
なお、ガイドラインでは、経営者以外の属人的な内容や、個人が特定できる情報の投稿も控えるよう案内されています。こちらは他の社員について書くときの話で、自分が特定されるかどうかとは別の話になります。
運営が丸めてくれないのは、部門・職種・役職の1項目だけです。裏を返せば、書き方を少し大きい単位にしておくだけで、読んだ人が絞り込める幅は変わります。気をつけるところは1か所と考えて大丈夫です。
オープンワークと転職会議、登録したときに公開される情報の違い



口コミサイトは1つに絞る必要がありません。ただ、サイトによって「登録すると何が公開されるのか」の作りは違います。
ここでは、口コミサイトとしてよく並べられる転職会議と、公開範囲の点だけを比べてみます。
2サイトの公開範囲を並べて見る
転職会議のスカウトサービス設定の画面(2026年9月時点)には、「あなたの登録情報を公開することで、経験に興味を持った転職エージェントからスカウトが届きます」と案内されています。特徴として挙げられているのは「当社厳選の転職エージェントのみ参画」「個人情報非公開※で利用できる(※エージェントに返信するまで)」「転職会議内のチャットでやりとりできる」の3点です。
| 項目 | OpenWork | 転職会議 |
|---|---|---|
| スカウトが届く相手 | 採用企業とエージェントの2つの経路(設定画面のタブが2つ) | 転職エージェント(「当社厳選の転職エージェントのみ参画」と案内) |
| 個人情報が相手に渡るタイミング | 求人に応募するまで公開されない | エージェントに返信するまで非公開と案内 |
| スカウトを止める操作 | スカウトの受信設定を「公開しない」/特定企業のブロック設定 | 「スカウトを受け取る」をOFF |


いちばん違うのは1行目です。オープンワークは在籍企業名を検索の条件に使えるつくりになっていて、だからこそ特定の企業を指定してブロックする設定が用意されています。転職会議はエージェント経由のスカウトとして案内されているため、設定の項目も「スカウトを受け取る」のオン・オフという形になっています。
どちらが安全という話ではありません。スカウトが届く経路の作りが違うので、用意されている設定の形も違うと考えると、画面を開いたときに迷わずに済みます。どちらを使う場合も、登録したらまず設定画面を開いて、いまどの状態になっているかを確認しておけば十分です。



オープンワークで気になった会社があるなら、転職会議でも同じ会社を引いてみてください。回答者の層が違うので、片方だけでは見えていなかった部分が出てきます。
2サイト見ると、口コミの偏りが分かる
2つのサイトは、作りに共通するところもあります。
どちらも登録情報(Web履歴書)を入力すると、できることが増えるという構造です。
読むために何を差し出すことになるのかを先に知っておけば、登録の判断がしやすくなります。
そして、同じ会社を2つのサイトで引くと、書かれていることがそろわない場合があります。回答者の層がサイトによって変わるからです。片方では待遇の話が中心なのに、もう片方では人間関係の話が並ぶ。そのズレがそのまま、その会社の見え方の幅になります。
1つのサイトの点数だけで会社を決めなくて済む、というのがいちばんの効きどころです。読み方そのものは、次の記事にまとめています。


同じ会社でも、サイトによって回答者の層は変わります。人事も複数のサイトを見て、どちらかに偏っていないかを確かめてから採用の打ち手を決めています。1つのサイトの点数だけで判断しないのは、読む側も同じです。
よくある質問(Q&A)
- オープンワークを退会したら、投稿した口コミや登録した情報はどうなりますか?
-
投稿したレポートは、退会したあともサイトに掲載されます(OpenWork「レポート回答ガイドライン」)。また、応募日や応募企業、選考状況といった応募に関する情報は、サービスの提供に必要な情報として退会後も利用され、利用停止はできないとされています。ただし同じ文書に、これらは当社内でのみ利用する情報で、企業に提供されるものではないと明記されています(オープンワーク株式会社「パーソナルデータの取扱いの詳細」)。退会で消せる前提で書くのではなく、投稿する前に内容を確認しておくのが確実です。
- Web履歴書は本名で登録しないといけませんか?
-
2026年9月時点で公開されている「パーソナルデータの取扱いの詳細」では、氏名は採用企業・エージェントの候補者検索では利用されないとされています。一方で、自分から求人に応募した場合は、その応募先にWeb履歴書の情報が提供されます。氏名が企業の目に触れるのは応募のあとから、という順番です。応募まで進む可能性があるなら、選考のやり取りで使う情報でもあるので、正確に入力しておくほうが後から直す手間がありません。
- スカウトメールを止めるだけで、会社に見られなくなりますか?
-
メール配信設定は、通知メールを「都度受信/1日1回/不要」から選ぶための設定です。通知の頻度を変えるもので、企業側にWeb履歴書が公開されるかどうかとは別の設定になります。公開の範囲を変えたい場合は、スカウト設定の「スカウトの受信設定」と「ブロック設定」を確認してください(2026年9月時点)。会社の環境でメールを見ている方は、あわせてメール配信設定も見直しておくと安心です。
- オープンワークに登録するデメリットはありますか?
-
知っておきたい点が3つあります。
1つ目は、Web履歴書を入力すると採用企業・エージェントの候補者検索の対象になることです。ただし氏名・連絡先・性別は検索に利用されません(2026年9月時点)。
2つ目は、投稿した口コミが退会したあともサイトに掲載されることです(OpenWork「レポート回答ガイドライン」)。
3つ目は、スカウトの受信設定とブロック設定が「採用企業」「エージェント」のタブごとに分かれていて、片方だけでは設定が完了しないことです。いずれも登録した直後にスカウト設定を開いておけば、あとから困る場面はほとんどありません。
あわせて読みたい
オープンワークの口コミが見れない?無料で読む4つの方法|現役IT人事 「OpenWorkに登録したのに、口コミが途中で切れて読めない」「無料で全部読む方法はないの?」「登録したこと、いまの会社にバレたりしない?」 OpenWork(オープンワー…
まとめ|オープンワークの登録が会社にバレる・バレないの線引き
この記事で見てきたことを、もう一度並べておきます。
- 会社に情報が渡るのは応募から。公式のご利用案内でも、氏名・生年月日・電話番号・メールアドレスは求人に応募しない限り企業に公開されないと案内されています。
- 検索に使われるのは在籍企業名と経歴。氏名・連絡先・性別は利用されず、住所は都道府県名に、生年月日は年齢に加工して使われます(2026年9月時点)。
- 勤務先はブロック設定で外せる。指定した企業はWeb履歴書の15項目すべてが閲覧・検索できなくなりますが、採用企業とエージェントのタブごとに設定が必要です。
- 人事が見ているのは個人でなく傾向。自社ページを開くのは採用計画をつくる時期や応募が減ったときで、点数の推移と評価の低い項目を追っています。
- 気になる提供は設定で止められる。クチコミ情報の利用企業への提供は、ユーザー設定ページのパーソナルデータポリシーの設定から停止できます。
- 開示請求のハードルは高い。発信者情報開示請求は名誉毀損などの権利侵害が認められることが前提で、事実に基づいた感想がその入り口に立つことはまずありません。
- 自分で決めるのは部門・職種・役職。在籍期間と在籍状況は5年単位に丸めて掲載されるので、書き方で調整できるのはこの1項目だけです。



在職中の転職活動で不安になるのは、何が見えていて何が見えていないのかが分からないからだと思います。オープンワークの場合、バレる・バレないの線引きは公式の文書で項目ごとに公開されていて、自分の側で動かせる部分もはっきりしています。
やることは多くありません。
口コミを書くなら、部門・職種・役職の書き方だけ少し大きい単位にしておく。ここまでで、気にしていたことのほとんどは片づきます。
点数の並びから会社の実態を読み解く手順は、次の記事にまとめています。


